読書な日々

読書をはじめとする日々の雑感

環境省は中国の回し者か?

2013年02月28日 | 日々の雑感
環境省は中国の回し者か?

数日前に日本の環境省の役人たちが中国に出向いて、向こうの関係者たちと、いま話題になっている環境汚染物質PM2.5の問題で話し合いをもったという報道を目にしたと思ったら、今日の新聞発表によると、これまでPM2.5の基準を35マイクログラムとしていたものを、70に変更することになったという。要するに基準緩和である。話が逆だろう。PM2.5がどんな程度でどのような影響を及ぼすのか、しかも一時的なものではなくて、今後も10年単位で冬から春にかけての長期的な影響を与えることを考えるならば、もっと規制を強化することはあっても緩和するなんて、ナンセンスとしか言いようがない。中国に行って、もっと汚染物質排出の規制を強化しろと強く迫ってきたのかとおもいきや、反対に、日本における環境基準を緩和しますって約束してきたのではないか。

これからはこの汚染物質にプラスして黄砂も飛んでくる。この黄砂も昔と違って単なる季節の風物詩ではなくて、様々な環境汚染物質を一緒に運んでくる恐ろしいものだという認識がどの程度日本人のなかに定着しているのだろうか。環境省というのなら、その点をもっと日本人に教育すべきだが、まったくそうなっていない。

まったく外国の環境汚染物質によって日本人の健康が脅かされることになるなんて、考えても見なかったことが起きるものだ。そうそう、最近、漢方薬を飲む機会があって、関係者から署名を求められたのだが、その人の話しによると中国人の年収が増えたことで、中国人が漢方薬を利用する量が急激に増えて、品不足気味になっており、日本での漢方薬の値段が急騰しているらしい。製薬会社がエキスから粉末薬品として売っているものは、まだそれほど影響がないらしいが、直接に自分で生薬を煮て薬液を作って飲んだりするような人は、品不足で大変らしい。

PM2.5が日本各地でどの程度の数値になっているかをリアルタイムで知りたければ、次のサイトが便利。大阪府はこちら。たぶん西日本のたいていの県では同じような情報公開をしていると思う。また九州大学が発表している予報も分かりやすくていい。こちらはあくまでも予報であって、リアルタイムでの数値ではないから注意。

こんなことでよくまぁ社会主義だなんて言っているよ。呆れてものも言えない。

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Windows7を導入

2013年02月04日 | 日々の雑感
Windows7を導入


来年でWindowsXPのサポートが終わるということもあり、これまで使ってきたパソコンにまったく不満はなかったのだが、今のうちに7にしておいたほうがいいのではないかと思うようになって、仕事も一区切りついた頃だし、設定とかのし直しするには、今が一番いいなと思い、パソコンの買い換えをした。

あちこちに宣伝が出まくっているマウスコンピュータの製品にした。core i7で、メモリは8GB。これならもう2020年のサポート終了まで買い替えなくていいだろうと思う。しかしいざ製品がついてみると、以前は楽しく設定のしなおしなどをしたのに比べて、今回は、ストレスの掛かることばかりだった。

まずしょっぱなから、電源スイッチを押したらボコっと入り込んだまま戻らなくなった。そのため(だと後から分かったのだが)、電源が入らない。本当は親指か人差し指の腹でそっと押せば簡単に電源が入るのだが、これまでのパソコンは結構しっかりボタンを押し込むタイプだったので、思わずグッと力を入れて押したら、こういうことに。本体のカバーを開けて元に戻そうと思って、開けてみたら、電源スイッチは別のエリアになっていて、カバーを開けても見えない。今度はカバーがうまくはまらなくなり、あれこれやってやっと・・・上さんを呼んできて、やっと元に戻り、そっと触れたら、簡単に電源オン。しょっぱなから、こんな調子で、すごいストレス。

あとはなんとか、セキュリティソフトを入れたり、LANケーブルをつないでネット接続ができるようになった。でもFirefoxにお気に入りを入れないと使いものにならないので、旧パソコンを別の部屋に再度設置して、ブックマークを入れなおしたり、Googleの日本語入力システムを入れたり。

それに、このパソコン、意外とファンの音がうるさい。旧パソコンはかなり静かだったので、変に気になる。これまでDELL、Gatewayなどメーカー製品を買ってきたが、たぶん今まで買ったメーカーの製品のなかでケースが一番お粗末で安っぽい。そういうことや、ファンの音とかに神経質な人は(私もだが)、このパソコンは避けたほうがいいかも。


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『トスカ』

2013年02月03日 | 舞台芸術
プッチーニ『トスカ』(河内長野マイタウンオペラ・小ホールシリーズ、vol10)


イタリア・オペラの傑作であるらしい。ナポレオンが進軍するイタリアで、反キリスト教的政治運動をして投獄されていたアンジェロッティを匿う画家のカヴァラドッシ、彼と相思相愛の仲の歌手のトスカ、アンジェロッティを、そして彼を匿うカヴァラドッシを逮捕し、それをネタにトスカを自分のものにしようとする警視総監のスカルピア。アンジェロッティは辛くも追求から逃れるが、自害し、カヴァラドッシはスカルピアによって処刑され、アンジェロッティもスカルピアからの支配を逃れて自害する。

というような政治色の強いオペラで、マリア・カラスが何度もタイトルロールを歌ったことでも有名で、彼女の動画は『トスカ』しか残っていないほど貴重なものということでも、有名らしい。

だが、私には退屈なオペラにしか思えなかった。まずベルカントというのが私の性に合わないらしい。もううるさいだけで、感情も何もこもっていない、わめき声にしか聞こえない。もっと囁くように、語るように歌うべきではないのか。やたらと大声を出せばいいというものではないだろう。プッチーニのオペラって、感極まるとすぐ大声で歌わせる。もううんざり。そして、歌詞といえば、もうお決まりの内容。いったいどこが傑作なのか、わけがわからない。『ラ・ボエーム』もそうだったが、世に言われる傑作が私には駄作にしか思えない。

さらに昨日の上演がそれに輪をかけて酷かった。昨日の上演は小ホールということもあり、オーケストラ演奏ではなくて、ピアノによる伴奏だった。これはすでにグルックの『オルフェオとエウリディーチェ』というオペラがいずみホールで上演されたときに経験済みで、こちらは非常に良かったので、今回も期待していたのだが、最悪。和音の連弾ばかりでうるさい、うるさい。それにピアニストが、譜面をめくるたびに、バシッというようなすごい音が聞こえて、興ざめ。本人はまったく気がついていないのかもしれないから、周りのスタッフが注意してあげるべきでは?譜面をめくる助手をつけたらいいだけの話なんだから、もうちょっとその辺気配りがほしい。

グルックの『オルフェオとエウリディーチェ』の上演については、こちら。

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体罰

2013年02月01日 | 日々の雑感
体罰

私は高校でボート部に入った。この年の三年生は一人しか部員がいなくて、この人はまったく艇庫に練習に来なかった。そもそもそんな人がいることさえ私たちは知らなかった。ところが私が入部してからひと月くらいして、ひょこりやって来た。そして、私たち一年生部員を並べて、海に向かって声出しをさせ(いったいどういう理由があるのか知らないが)、その後順番に一年生部員の頭をバリカンで坊主刈りにしていった(これもどういう理由があってするのか知らない)。そして帰っていった。

私はもともと中学校が全員坊主刈りが校則の学校だったので、坊主刈りにまったく違和感がなかったが、それでもこれから伸ばして長髪にしようと思っていたところであり、内心腹が立っていた。他の部員たちは初めて坊主刈りにされ、しかも本人の合意も納得もなく、たんに上級生だというだけで有無をいわさずに坊主刈りにされてしまったことで、半泣きになって、次の日に登校してみると、彼らは恥ずかしがってずっと帽子をかぶりっぱなしだった(私が高校の頃には男子生徒はみんな帽子をかぶっていた)。可哀想に。私はその後ボート部の同窓会があったり漕ぎぞめ式があったりして、この人に会っても一切挨拶しなかった。こんなヤツなんか糞食らえだ。

本人の意志や納得を無視した行為、人権を無視した行為は、体罰・いじめとまったく同じである。した本人はその時には悪意はなかっただろうし、後になってもまったく覚えてもいないだろうが、された側はいつまでも腸が煮えくり返る思いがなくならない。

柔道の日本代表のレベルで暴力があったことには驚いているし、昨年から何度も選手たちがJOCに直訴していたのに、まったく解決されなかったことも驚きだ。JOCは日本柔道連盟に解決させようとしたらしいが、この団体にはまったく自己解決能力がなかった。本来なら、この監督を解任しなければならないのに。本人が辞任してもなんら解決にならない。

よく不祥事が起きると、当人を辞めさせてトカゲの尻尾きりをしたとか言って非難されることが多いが、この場合はまったく逆で、この監督を解任すべきだったのだ。直訴されたJOCなり日本柔道連盟がきちんと調査をして、今回のことで言えば、監督を解任する、そして今後同じ問題が起きないようにするための道筋を提示する、というようにならなければならなかった。ところが日本柔道連盟はまったく事態の重要性を理解していなかった。提訴した選手たちは、こんな監督のもとでやっていられない、辞めさせてくれと訴えていたのだろうに、選手たちの話も聞かずに、監督継続を決めた日本柔道連盟には、まったく問題解決能力がないと言わねばならない。また同じことが起きるだろうことは目に見えている。

4年ほどまえにこんなシンポジウムがあったらしい。こうなるともうご立派としか言いようがない。

石原慎太郎には驚かないが、櫻井よしこってこんな人だったんだ。こんな人をちょっとでも持ち上げた自分が恥ずかしい。こちら


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