読書な日々

読書をはじめとする日々の雑感

久しぶりの天野街道

2021年04月28日 | 日々の雑感
久しぶりの天野街道

昨日、天気が良かったので、久しぶりにかみさんと天野街道を歩いてきた。

大阪は緊急事態宣言が出されて、図書館も閉館し、息苦しい雰囲気になっているが、郊外の田舎道は外界とは無縁の初夏の新緑にあふれている。

かみさんは1月に足を骨折(と言っても、ボキッとやったわけではなくて、骨が小さく剥がれたみたいな感じで、筋も痛めた)をして3週間ぐらいギプスをしていたので、4月くらいになってやっと距離が歩けるようになったばかりで、1時間以上は続けて歩いていないため、様子をみながらのハイキング。

よく知っている地域なので、人気の少ない道を通って、近大病院のあたりまで行き、かみさんの足も大丈夫そうなので、天野街道に入り、新緑のコースをあるいた。

あちこちに、ツツジやサツキの花、紫のあやめの花をはじめとしたいろんな花が咲いている。いまはGoogleを使って、花の名前を調べることができることができるので、あっちやこっちで寄り道をしながらのハイキング。

久しぶりによく歩いた。秋のアケビの頃にはコース全体を歩きたいものだ。



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声を大にして言いたいこと

2021年04月26日 | 日々の雑感
1)ワクチンいつになったら接種できるのか
数日前にワクチン接種の案内が来た。だからといってすぐに接種できるわけではない。予約の電話をしても繋がらない、繋がっても予約が取れないという。そりゃそうでしょう。ごくわずかな数しかワクチンが配分されていないのだから。

スカスカ首相がアメリカに行ってファイザーの社長と電話会談して9月末までに対象者全員に行き渡るようにしてくれと要請し、社長がOKを出したような「成果」を宣伝しているが、ファイザーの社長はOKなんか出していない。
ファイザーの社長がワクチンの追加供給の約束などしていないことについてはこちら
こちらも参考になる

私が考えるに、これは政府がオリンピック開催のためにPCR検査を抑制し、あたかも日本はコロナが抑制できていますと見せかけてきたことが今になって裏目に出た結果ではないだろうか。

そりゃ3億の人口のうちの60万人近い人が亡くなっているアメリカから見たら、人口1億2000万もいるのに、死者が1万人にもなっていない日本は天国かも。ファイザー社長も「日本ってコロナ感染者も死者も少ないから後回しでいいんちゃう」と勘違いしているとしか考えられない。ファイザーから勘違いされても、スカスカ首相も厚労省も交渉力なんかこれっぽっちもないから、ワクチンは入ってこない。だから接種は一向に進まない。馬鹿な政府の責任だ。

と思っていたら、こんな報道を見つけた。それによれば、日本にはすでに5320万回分のワクチンがEUから輸入されているという。はぁ? なのに接種実績が250万回ってどういうこと? どうしてさっさと接種させないわけ?
こちら

もしかして「上級国民」と言われる人たちは、真っ先にワクチン接種を済ませているじゃないのか? とくに麻生なんかマスクはしないし、「マスクをいつまでやるんだ」なんて、国民の不安をバカにしたことを言っていたのは、もうワクチン接種を済ませて、自分は平気だと思っているからなのかも。

もしこれが本当なら、今の日本って、軍部が食料を秘匿して一部の特権階級だけがたらふく飯を食べ、多くの国民はひもじい思いをしていた戦時中や戦後の日本と同じではないか。
ちなみにこちらは4月21日現在での世界のワクチン接種率、日本は最下位

大阪府の吉村知事は、かつてこんなことを公言していた。上の記事にあるようにすでに日本には5000万回以上のワクチンがあるのだから、大規模なワクチン接種をさっさとやれよ!!
こちら


2)東京オリンピックの開催反対
4月も末になって再び緊急事態宣言を出すような事態なのに、東京オリンピック開催なんてありえない。オリンピック関係者には全員毎日PCR検査をするというが、2万人近い関係者に毎日PCR検査って、東京が現在行なっているPCR検査の上限が17000件だそうだから、オリンピック開催中は、東京ではもうPCR検査してもらえないということになる。都民を犠牲にしてオリンピック開催って、東京都のやることか!ワクチン接種もほとんど進んでいない。こんな状況でオリンピック開催して誰のためになるのか?
こちら

しかも日本全国あちこちで医療崩壊、医療逼迫しているのに、大会組織委員会が看護師を500人派遣しろと言ってきている。しかもボランティア、つまり無償でって。看護師をバカにしているんか。看護師だって命が大事だし、生活がかかっているんだ。
オリンピックのために看護師を派遣しろと要請についてはこちら

さらに、小学生たちが応援と称して、オリンピックに動員されようとしている。とうぜん多数の子どもたちが狭いバスや電車で移動しなければならないだろうし、多数の不特定多数の人たちに囲まれて感染リスクも非常に高くなる。こんなことを考える連中の気が知れない。
こちら

3)東京オリンピックのためのトーチリレー反対
多くの人を呼び集めるためにあるようなトーチリレーの継続にも反対だ。トーチリレーなんて、コカコーラをはじめとしたスポンサーの宣伝のためのイベントに過ぎない。どこでもトーチリレーの実際を見た人たちは、そのバカバカしさに驚いている。
トーチリレーをやめられない理由は100億円の協賛金のせい

4)PCR検査抑制反対
大阪市内の知り合いがコロナに感染したが、家族は濃厚接触者と認めてもらえず、PCR検査もしてもらえないという。はぁ? 家族が濃厚接触者でなくて、いったい誰が濃厚接触者になるというのか?毎日1000人超の新規感染者が出ている大阪は、一万人以上が自宅待機させられているらしいし、自宅で亡くなった人も出ているという。広くPCR検査をやって、陽性の人だけをピックアップして隔離することが、感染症対策の基本なのに、一年以上たった今でもまともに行なわれていない。抑制論がはびこっているからだ。

全国の感染状況をわかりやすくしてくれた人のツィッターはこちら
こちらは最近広がっている学校などでのクラスターについて

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『ある男』

2021年04月01日 | 作家ハ行
平野啓一郎『ある男』(文藝春秋、2018年)

平野啓一郎さんの小説第二弾として『ある男』を読んだ。推理小説風の作りで、あっという間に読めた。

通常の推理小説と違うのは、推理小説なら探偵役である主人公である弁護士の城戸自身が自分の出自や家族や生き方のことで、時には茫然自失となるほどに悩んでいて、それが彼の探している人物のそれと重なるという、精神科医にありがちな状態が描かれていることにある。

つまり城戸は自分が担当した依頼人からの仕事を淡々とこなして人探しをしているだけではなく、やり取りをとおして、自分の人生を見つめ直しているということだ。そこから、在日へのヘイト問題だとか、犯罪者の家族の問題といった社会問題への照り返しが、この小説の副主題ともなっている。

宮崎県西都市に住む里枝は小学生の息子がいるバツイチだが、両親が営む文具店に絵の具などを買いに来る男と触れ合ううちに好感を抱いて、再婚をする。谷口大祐との間に娘をもうける。労災が多いと言われる林業で働いていた彼は、伐採した木の下敷きになって死亡する。ところが谷口大祐は本当の谷口大祐ではなかったということがわかる。

かつて離婚問題で担当したことがあった弁護士の城戸が相談を受け、本当の谷口大祐の兄やかつての恋人などへの調査を行ううち、だれかが谷口大祐を名乗っていたことがわかる。ではだれと?そして本当の谷口大祐の生死は?

上にも書いたが推理小説じたてなので読みやすかったのか、平野啓一郎の腕のせいで読みやすかったかはわからないが、入れ替わりの仲介をしたとされる男(刑務所に入っている)とのやり取りあたりが、ちょっと混乱したくらいで、面白い作品だった。

最後あたりで、長い間冷えていた妻との関係が修復したが、実は妻が不倫しているのではと思わせる箇所ができてきたり、谷口大祐のかつての恋人であった美涼といい関係になりそうな展開になると思わせたりしたのだが、それらに触れることなく尻切れトンボみたいに終わったのも、小説らしい余韻を残してくれた。

『ある男』へはこちらをクリック

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