『月間住職』(2015.12月号)の連載ルポに、内藤理恵子さんが“散骨を商売とする者の出現で分かってきたこと”という記事を書いていました。
記事を読んだ感想は、「浄土真宗の説教もやりにくくなった」ということです。なにを言っているのかと言えば、妙好人讃岐の庄松さんの言葉です。
生前からご法義が篤く、お同行に慕われていた庄松さんが臨終の床についたとき、 独り身の庄松さんのことを心配したお同行たちが「ひょっとして庄松さんが亡くなっても、我々が立派な墓を建てるので安心してくれ」と言うと、庄松さんは「おらぁ、墓の下にじっとしてはおらんでのぉ」と答えたとのこと。お墓は遺骨の安置所であって如来の働き場所ではないと、一面、お墓否定の説教がされてきました。
もちろんお墓を否定したのではないのですが、この説教ができにくくなったのは確かです。記事だけ紹介しておきます。
見逃せない散骨希望者の増加
この頃、「散骨」という言葉を頻繁に耳にするが、実際のところ、その上うな葬送を望む者はどれくらいいるのだろうか。最新のデータとして一般社団法人日本海洋散骨協会が2015年9月に発表したデータ(回答数1247件)を見ると、全体で散骨希望者は11%に留まっている。ただし、単身世帯に限ると、その割合は大幅に変わる。単身世帯で散骨を「希望する」は21%、「希望しな」は42%、「わからない」37%。また単身女性世帯になると、四人に一人(25%)が散骨を希望している。となると、今後単身世帯が増加することを考慮すると見過ごせない割合である。
また、散骨を 「自然葬」といい換える場合もあり、2013年の日本消費者協会の調査でも自らの死後に「自然葬を望む」と回答する者は20%あることから、国民の一割から二割は散骨を望んでいるといった現状が見えてくる。(以上)
記事を読んだ感想は、「浄土真宗の説教もやりにくくなった」ということです。なにを言っているのかと言えば、妙好人讃岐の庄松さんの言葉です。
生前からご法義が篤く、お同行に慕われていた庄松さんが臨終の床についたとき、 独り身の庄松さんのことを心配したお同行たちが「ひょっとして庄松さんが亡くなっても、我々が立派な墓を建てるので安心してくれ」と言うと、庄松さんは「おらぁ、墓の下にじっとしてはおらんでのぉ」と答えたとのこと。お墓は遺骨の安置所であって如来の働き場所ではないと、一面、お墓否定の説教がされてきました。
もちろんお墓を否定したのではないのですが、この説教ができにくくなったのは確かです。記事だけ紹介しておきます。
見逃せない散骨希望者の増加
この頃、「散骨」という言葉を頻繁に耳にするが、実際のところ、その上うな葬送を望む者はどれくらいいるのだろうか。最新のデータとして一般社団法人日本海洋散骨協会が2015年9月に発表したデータ(回答数1247件)を見ると、全体で散骨希望者は11%に留まっている。ただし、単身世帯に限ると、その割合は大幅に変わる。単身世帯で散骨を「希望する」は21%、「希望しな」は42%、「わからない」37%。また単身女性世帯になると、四人に一人(25%)が散骨を希望している。となると、今後単身世帯が増加することを考慮すると見過ごせない割合である。
また、散骨を 「自然葬」といい換える場合もあり、2013年の日本消費者協会の調査でも自らの死後に「自然葬を望む」と回答する者は20%あることから、国民の一割から二割は散骨を望んでいるといった現状が見えてくる。(以上)