仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

二重敬語

2015年12月13日 | 日記
9.10日の青年布教使研修会では、3名の若手布教使による布教実演がありました。私はまとめで、講評する役目でした。

その時も伝えたことですが、これからの伝道において、特に外部の人たちに向かって話す場合、「二重敬語」の良し悪しの問題があります。先般、友人から指摘されて意識するようになったことですが、宗門内では「ご門主さま」が当たり前で、何ら違和感がありません。

先の布教の折では「お正信偈様」という表現でしたが、一門徒として聴いていると、一つも違和感がないのですが、外部の人が聴けば、違和感があるのではないか。

真宗門徒の聴聞は「仰せのまま」です。そうした環境では、どこまでも有難く言葉を重ねて尊敬語を使います。そうした方が有難味が増します。

これが一般の人だと、「仰せのまま」ではなく、どこか一部に批判精神をもったところで話を聴くことになります。私自身、「日蓮大聖人様の研究」といった類の本は読みたくありません。無批判にのめり込んでしまうことの危険性を感じるからです。一般の人も、「仰せのまま」に開かれるまでは、自分を失わない辺りでの聴聞なのだと思われます。

ですから一般の人対象の講演会などでは、「二重敬語」があると、少し引いてしまうことになるのでしょう。これはこの度の研修会で感じたことの一つです。
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