仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

『NHKことばのハンドブック』③

2015年12月10日 | 日記
『NHK漢字表記辞典』に書いてある法則は、すべてではないですが「七」という漢字で書く場合の読み方の中に「シチ」があります。


上記の辞典には、数字を漢字で書く語が十項目書いてあります。

○数値をあいまいに示す概数
〈例〉十数人 千数百人 何十年 何百人 何千数人 二十数人

○ 固有名詞
  固有名詞として,漢数字で書くことが慣用になっているもの。
  〈例〉
  二重橋  旧制一高  十八銀行  ○○第一原発
 
○ 紙幣と貨幣
  日本のものは漢数字で表記する。
  
〈例〉
  一万円札 五千円札 二千円札 千円札
  五百円玉(硬貨)百円玉(硬貨)五十円玉(硬貨)
  十円玉(硬貨)五円玉(硬貨)一円玉(硬貨)
 
ただし,外国の通貨と併記する場合などは算用数字を用いてよい(1万円札 1000円札 100円硬貨)。

○ 日本の伝統文化や歴史,宗教,習俗に根ざす語
  
〈例〉
  一周忌(注10)三回忌(注11)四世鶴屋南北 五重の塔
  六代目尾上菊五郎 十五代目市村羽左衛門
  七堂伽藍(がらん)七五三 お七夜 絵本太功記十段目
  十七条の憲法 八十八夜

(以上)この中に「七」を「シチ」と発音するものがあるということです。



先の『NHKことばのハンドブック』の見どころは言葉の解説と共に書かれているコラムです。

例えば(以下転載)

外来語の表記のゆれ

Q.専門の雑誌などでは「コンピュータ」と表記しているのに,NHKや新聞はなぜ[コンピューター]なのか。

A.昭和29年に国語審議会が発表した「外来語の表記」には,「原語(特に英語)のつづりの終わりの-er, -or, -arなどをかな書きにする場合には,長音符号「-jを用いる」という原則が掲げられライター(lighter) ,エレベーター(elevator)の例が示されている。マスコミはこれを受け入れて,以来,英語の語尾の-er, -or, -arを長音符号で書くようになった。「コンピューター」の表記は当然この原則に従ったものである。
 これに対して,「コンピュータ」はいわば専門表記である。つまり,電気関係など一部の専門分野では,以前から上のような場合に長音符号を用いない習慣があった。それが文部科学省の「学術用語集」で採用されたこともあって,学問・技術関係の専門的な出版物では,もっぱら「コンピュータ」と表記されることになった。放送のことばでは「コンピューター¥を使っている。

放送と敬語

 昭和27年,国語審議会は|[これからの敬語]で,新しい時代の敬語のあり方について,次のような考えを打ち出した。 [これまでの敬語は…必要以上に煩雑な点があった。これからの敬語は,その行きすぎをいましめ,誤用を正し,できるだけ平明・簡素にありたいものである」
 放送では,ここに示された考え方にのっとって,番組の出演者・出席者に失社にならず,視聴者に不快感を抱かれない範囲で,なるべく敬語の使用を控え目にしている。(以上)

NHKのラジオで、医師が出演する番組で「○○さん」という「さん」で呼ぶのは、この考えを踏襲しているのでと思われます。


コメント
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