仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

その話し方では軽すぎます

2015年12月03日 | セレモニー
人前で話すことも多いですが、他人の法話を批評sする機会もあるので、話し方のアイウエオを知るべく図書館から“その話し方では軽すぎます!  エグゼクティブが鍛えている『人前で話す技法』”(2012/3/7矢野香著)を借りてきました。

発売から4ヶ月で5万部突破したという、ベストセラー本です。

参考になりそうなところだけピックアップしておきます。

まずは禁止事項です。

● 人は緊張すると、その居心地の悪さから逃れるために、無意識で何かの動作をしてしまうことがあります。これを心理学では「転移活動」と呼ぶ。貧乏ゆすりをしたり、頭をかいたり、身体の一部をさわったり。これらの動作は、いずれも見苦しさを与えてしまいます。

そこで著者は、見苦しい動作を消すために、「手を重ねる」動作を勧めています。イメージは、お辞儀の時に自然に身体の前で手を組む動作で、次のようにあります。

 「ここでのポイントは、指をクロスして組むということです。まず、両手の親指を第一関節から曲げてからませてください。その親指を隠すように、上から手のひらを右、左と重ね包み込むのです。そして、からませた親指にグッと力を入れてください。」

●「幼い言葉」「軽率な表現」を排除する

促音は幼稚に聞こえる
 間違いではないけれど、会話で頻繁に使うと軽い印象になってしまう言葉があります。軽いエッセンスを作り出してしまうこれらの言葉には、二種類あります。

 一つは幼い言葉です。…「でも」「やっぱり」という幼い言葉を「しかし」「やはり」と直しただけです。言葉の終わりに「ね」をつけすぎるのも軽くなる原因の一つです。

×「でも」→ O「しかし」
×「やっぱり」→ ○「やはり」
× 「ね」→ ○言い切る

促音と呼ばれる小さな「ツ」が入ると、言葉は軽く聞こえてしまうのです。

 促音を使わない言葉に言い換えると、次のようになります。
×「ちょっといいですか」→ O「少しいいですか」
×「そうっすよね」→ O「そうですよね」
×「って、どうですか」→ O「というのは、どうですか」

●「実は」を頻繁に使わない
 軽い印象を与える言葉は、幼い言葉ともう一つ、「本来の意味が重い言葉」です。
 これらを誤って使った場合、逆にとても軽くなります。使うべきところではないところで、その言葉を使ったがために全体が軽い印象になってしまうのです。
 その一つが「実は」「本当のことを打ち明ける」といった重い内容を、誰もが知っている程度のこと、見ればわかる程度のことに対して、使わない。

● 「思っている」

×「私の長所は明るいことだと思います」
×「社会人になったらぜひ御社で働きたいと思います」

これを次のように言い換えると、印象はガラリと変わります。
O「私の長所は明るいことです」
O「社会人になったらぜひ御社で働きたいです」
 
発言においては、いかに言い切ることができるかで信頼度が変わります。

そしてお勧めを2つだけピックアップして紹介します。

① 数字・固有名詞を示す
「数字・固有名詞」とは、人数、年齢、金額などの「数字」や、地名‥・人名・会社組織名などの「固有名詞」のことです。数字については、「約」「およそ」「以上」「以下」「最近」「この頃」という、ぼかす言葉を使ってはいけません。可能な限り具体的に言うのが原則です。

②情報源を明らかにする

「情報源を明らかにする」とは、自分では確認がとれない内容について話す場合に使います。先程の例では「担当者によりますと」がその部分に当たります。「~によると」「~によりますと」という言葉を使うと、自然に情報源を明らかにすることができます。ニュースでも、「日銀によりますと」「警察の調べでは」という言葉をよく耳にするはずです。これは、記者が実際に調べたわけではないが、警察発表はこうだ、という事実を視聴者の皆さまにお伝えしているという立ち位置なのです。
話に重みをつくるものは「事実」です。事実が入っているからこそ、その話は説得力を生み、信頼を勝ち取ることができます。
 
以下省略
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