仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

他人事ーひとごとと読む

2015年12月07日 | 日記
“その話し方では軽すぎます!  エグゼクティブが鍛えている『人前で話す技法』”(2012/3/7矢野香著)の続きです。

この本に接して一番の収穫は、この本の中で紹介している、『NHK漢字表記辞典』と『NHKことばのハンドブック』『(NHK放送文化研竃所)の存在を知ったことです。

特に『NHKことばのハンドブック』『(具にNHK放送文化研竃所)は、読み物としても面白いです。図書館から借りてきて、これは買うべしと購入しました。

まずは矢野香さんの本の中からの紹介です

 「早急」の読みは「そうきゅう」ではなく」「さっきゅう」です。… 時代とともに言葉は変化しています。…『NHK漢字表記辞典』です。私は放送で使う言葉のルールをこの辞書で調べながら仕事をしています。
 この辞書で「早急」の読みを調べてみると、昭和五十六年に発行された『NHK新用字用語辞典 第1版』には、「さっきゅう」としか書いてなかったものが、最新の『NHK漢常表記辞典』には、「さっきゅうが正しいが、そうきゅうとも読む」と書かれています。NHKには七十年以上の歴史をもつ「放送用語委員会」という組織があります。一つひとつの言葉について議論し、放送で使う言葉の目安を決定しています。その委員会で平成三年に「早急」は「そうきゅう」も読みとして認めたのです。


読み間違えやすい漢字とは?
 日々、文字で書かれた原稿を読むアナウンサー。私が原稿の読み間違いに気をつかっている言葉ベスト3は、「他人事」「一段落」「施策」です。
 他人事は「たにんごと」ではありません。一段落は「ひとだんらく」ではありません。施策は「せさく」ではありません。「ひとごと」「いちだんらく」「しさく」が正しい言葉です。


…とくに『NHKことばのハンドブック』は必須です。この本は、間違えやすい現代日本語について発音、表記、意味、使い分けについて、辞書のように五十音順にまとめたデータベースです。
 読み方について正しいものは○、放送では使えないものは×として記し、さらに、○と記している読み方の中でも、数種類あるものには優先順位がついているので、とても便利です。
 例えば、「あ」の最初に出ている言葉は「秋田犬」。何と読みますか。
 『NHKことばの『ンドブック』では、一番お勧めの読み方は「あきたいぬ」、二番目に「あきたけん」と書いてあります。この場合、放送では第一優先の「あきたいぬ」を使います。(以上)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする