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仏教ライフを考える西原祐治のブログです

読売新聞 天国からの手紙

2023年12月13日 | 日記

『読売新聞』夕刊に、2023.12.4~、若くして逝去した母が、娘てために、20歳まで毎年、手紙を送るようにと弁護士に頼み、逝去。そしてその娘が20歳になったという実話が、連載されていた。「天国からのビデオメーセッジ」というは、流行の動画ががります。

残された子どもに手紙を書くということは、凄いことだと思う。

読売新聞の記事は下記参照

お母さん、20歳になったよ…[天国からの手紙]<1>  : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

 

 

「天国からのビデオメーセッジ」

 

サキちゃんのママは重い病気と闘っていたが、死期を悟ってパパを枕元に呼んだ。

その時、サキちゃんはまだ2歳。

「あなた、サキのためにビデオを3本残します。このビデオの1本目は、サキの3歳の誕生日に。2本目は小学校の入学式に。そして3本目は…OOOの日に見せてあげてください」

まもなく、サキちゃんのママは天国へと旅立った。

そして、サキちゃんの3歳の誕生日。 1本目のビデオがかけられた。

 (ビデオからつないだテレビ画面に、病室のママが映し出される)

「サキちゃん、お誕生日おめでとう。ママ、うれしいなあ。でもママはね、テレビの中に引っ越しだの。だから、こうやってしか会えない。パパの言うことをよく聞いて、おりこうさんでいてね。だったら、ママ、また会いに来ます」

 

キちゃんの小学校入学の日。2本目のビデオ。

 「サキちゃん、大きくなったネ。おめでとう……。ママ、うれしいな。どんなにこの日を待っていたか。サキちゃん、ちゃんと聞いてね。ママが今住んでいるところは、天国なの。だから、もう会えない。でもね、パパのお手伝いがちゃんとできたら、ママ、もう一回だけ、会いに来ます。じゃあ、魔法をかけるよ。 エイッ!ほうら、サキちゃんは料理や洗濯ができるようになりました」

そして3本目のビデオ。そのタイトルは、こう書いてあった。

 

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新しいママが来た日のサキちゃんに、そしてサキちゃんが10歳の時、パパは再婚し、新しいママが来た。

3人いっしょに、3本目のビデオを見つめた。

なつかしいママの顔が映し出された。

 

 「サキちゃん、おうちの仕事、がんばったね。えらかったね。

でも、もう大丈夫。新しいママが来たんだから。

 

サキちゃん。今日で本当にお別れです。

サキちゃん、今、身長はどれくらい?ママには見えない。

 (泣き崩れ、カメラを抱え込む姿が映る)

ママ、もっと生きたい…。

あなたのために、おいしいものいっぱいつくってあげたい…。あなたの成長を見つめていた

い‥・。

じゃあ、サキちゃん、これがママの最後の魔法です。

それは、『ママを忘れる魔法』です。

ママを忘れて、パパと、新しいママと、楽しい暮らしをつくってください。

では、魔法をかけます。 1、2、3、ハイッ

そこでビデオは終わった。

しかし、サキちゃんに、この魔法は効かなかった。

パパと、新しいママにも効かなかった。

ママは、みんなの心の中に、ちゃんと残っていた。

そして今度は、サキちゃんが主役の、4本目のビデオがつくられたのだった。

天国のママに見てもらうために。

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