仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

今日は花まつり

2010年04月08日 | 仏教とは?
今日は花まつり、お釈迦様の誕生日。朝5時前のNHK第一ラジオ、今日の花は「れんげ草」、花言葉は「苦しみを和らげる」、今日の一句、滝野瓢水(ひょうすい)の「手にとるなやはり野におけれんげ草」を紹介してくれました。

その句を聴いて“なーんだ、毎年同じ日に同じ句を告げているのか”と思った。昨年の4月8日の今日の一句は、同じ歌だったからです。

 瓢水は江戸時代、明石の廻船問屋の家に生まれ、親から受け継いだ財産をすべて歌道楽で失います。そのとき“倉売って日あたりのよき牡丹かな”と詠んでいます。この歌も失って見えてきたものをしっかりと見つめています。その瓢水の名を慕って禅僧が訪ねてきたが瓢水は薬を買いに行って留守であった。死ぬのか怖いやつはだめだときびすを返した僧に、「浜までは海女も蓑着る時雨中かな」と詠んだという逸話は有名です。この歌もその時々を生きるという仏教の考え方に沿っています。

先の深夜便に戻ります。それと思ったことは、今日がお釈迦様の誕生日とされる日なので“れんげ草”が選ばれ、花言葉に「あなたの苦しみを和らげる」となってくることに気づいていない、これが平均的な日本人の教養人の常識なのだろうということです。

それは他を責めることではない。仏教者の責任の負うところが大です。朝の勤行の後、設置されている花御堂の誕生仏に甘茶を灌ぎ「ようこそお念仏の教えをこの世にとどけ、親鸞さまに浄土真宗を手渡しくださいました。ありがとうございました」とつぶやいた。この「ようこそお釈迦様」という肝心な教えの内容が人びとに伝わっていないことです。
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