超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

んぐるわ会報3巻読了!

2010-02-25 22:47:01 | 漫画(新作)

「んぐるわ会報」の3巻読んだ。 で、めちゃくちゃ面白かった。
でも、面白かったのもあるけれど、それ以上になんか感動した。けど、面白かったとも思うし。
要は凄く良かったという事です。
毎回絶賛してるけど、
毎回絶賛できるようなクオリティに仕上げてくれることが凄く嬉しい。
なんつーか、毎巻ハマってんなあ。
この作者と波長合うのかもしんない。でもそれだけでもないと思うし。

読んでて一番思ったのは、みんな青春してるなあということなんだけれども
その「青春」がいかにも、って形じゃなくて
さりげなく、そこはかとなく伝わってくる感じが非常に自分好みで。
それメインじゃないというか
その周りの細かい部分を丁寧に描いていくことによって、青春が浮き彫りになっていく、そういう感覚。
これは出そうと思っても中々出せるもんじゃない。
自分の漫画経験が浅いだけかもしんないけど、「んぐるわ会報」みたいな漫画ってあんまり読んだ事ないかもしんない。
近いのはあるけれど、どこかリアル過ぎたり、どこか記号的な部分が目立っていたり。
でも「んぐるわ会報」はそれを上手い形で両立しているというか。
その両立のさせ方のスキルがどんどん上がっていっている感じかなあ。



とにかくこの作品は今現在絶対支持!
つーわけで近々全話レビューUPする予定。正直ツッコミたいこと多すぎ。ああでも冗長にならないようにせねば。


ちなみに最初は会長が一番好きだったのに、2巻の幼稚園の話以降、里見が一番好きなキャラになってしまった。
ここまで等身大のキャラって中々いないような気もしてたり。
普通っぽさが逆に良い、っていうか。





the pillows@Zepp Tokyo 10.2.19

2010-02-25 01:29:51 | ライブレポ

ちょっと遅れましたが、先週の金曜日に行ったthe pillowsのライブについてレポートを。
セットリストはこれ→http://blog.goo.ne.jp/nijigen-complex/e/64cea49bedb96ef588288f7081617c16


「OOPARTS」を引っさげてのツアーだったわけですが、この日はそれのセミファイナルでした。
つまりは明後日にファイナルを控えていたわけで
若干ラフなものになるかなあ?とか思ってたんですが
蓋を開けてみればそういう部分ももちろんありつつの、実に良くできた流れのいいライブでした。
気軽にやれる、という意味ではファイナルだったのかも。
JCBホールは撮影が入ってたらしいんで、あんまり下手な事言えないとか言ってました。
セミファイナルでもきちんとドラマを生むパフォーマーとしての凄さは健在も健在でした。



まずは「Dance With God」からじっくりとスタート。新譜で一番好きな曲なのでいきなりテンション上がる。
なんといっても最後の思いっきり叫ぶ部分が特に好きで、
そこに入るまでのワクワク感は尋常じゃなかったですね。
予想通りそこの部分生で聴くとすごい気持ちよくて満足。

「ビスケットハンマー」を挟んで披露された「ノンフィクション」。この時点で気負いなく気持ちよく演奏してるなー
ってのがなんとなく伝わる。ドラムがすこぶる気持ち良かった。
途中、中断するパートでは山中さわおがタクシーでの逸話を披露。
話があまりにも通じない運転手で、若手芸人の如くツッコミまくったとか。
最後お金を払おうとした時、「それは前の客のお金だから」とか言われたらしい。酷い(笑)。

そこから新譜の曲を中心に披露。
どの曲も往年の定番かと思うくらい良かった、というか上手くハマってたのだが
中でも「Lemon Drops」が青春っぽさ全開な印象で良かったですね。
あの「ハロー」はとても爽快な気分になる。
「メロディー」も色々とひねくれてて良い。

ここで前半のハイライト、「Kim Deal」。
かなり力強く、感情を込めて歌っていたのですが特にこの部分

「僕の涙を乾かせるのは 皆の好きな下らない歌じゃない」

この下らない歌じゃない~の部分をめちゃくちゃ強く歌われていて。
やはり彼のアンチ精神はそこそこ売れている今でも健在なんだな~とちょっと嬉しい気分に。

ここで某仕掛けのコーナー。
ドラムス佐藤シンイチロウがミ○キーマウスのものまねを唐突に始めたかと思えば(しかもあんま似てない)
その流れで「僕のお友達を呼ぶよ!」と、なんとスティッチの風船を持ってきてドラムセットに縛り付けて浮かす。
それもアロハバージョンと併せて2つも用意!
これは予想してなかったのでビックリしましたが、それと同時に「JCBホールでもやるから内緒にしといてね」
ってお願いが微妙に可愛くてちょっと笑ってしまったり。
可愛いってのは失礼かも(笑)。
ちなみにミ○キーの声で「おっぱい見せて」とかも言ってました。
それに対して山中さわお「これはまだソフトな方だから。飲みの席とかだと、もっと笑えないドギツいことを言う」
んだとか。 

その流れで演奏されたのは勿論「Rodeo star mate」。何気に運び方上手いな。
この曲ライブだとCDよりもキッチュな感じで、また違った印象がありますね。
でもサビに入る前のギターリフは相変わらずの格好よさでした。

ここからまた新譜モードか?と思いきや、懐かしのナンバー連発モードに。
まず一発目の「I think I can」が個人的にかなりグッと来たんですが
その理由として実はこの曲がピロウズ初体験だったんですよね。そういう曲を演ってくれると、
やはり聴いてる方のテンションも上がるというか。てかこの曲で初体験って人どのくらいいるんだろう。
やっぱりthe pillowsらしい曲だよな、と思いつつ聴き入る。

「Blues Dive Monster」「WINNING COME BACK!」「like a lovesong」の流れは単純に気持ち良かった。
曲が始まる前にいちいち高らかにタイトルコールをしてる山中さわおの姿を見てると
何気にご機嫌な気分なのかなーと思ったり思わなかったり。
これの次に再び新譜モード再開。


ここでの4曲では、やはり「ジョニー・ストロボ」が一番グッと来た。
中盤のハイライトはこの曲でしょうね。
前述の「kim Deal」に劣らぬ気合の入った歌が響く響く。
過去の曲と比べても聴き劣りしてないところが調子の良さを感じさせてくれました。

ラストスパートではこれも個人的に大好きな「この世の果てまで」、
そして今やアンセム化してる?ってとこまで定着してる「No Surrender」。
余談ですが「~また会おう」って歌詞がサビにあるこの曲をラストに持ってきたのも何気に上手いな、と思ったり。
この曲ライブ初体験でしたが散弾銃のようなギターリフが思ったよりクセになるなあ。
それがCDより顕著に出ていたような。


一回目のアンコールでは「雨上がりに見た幻」「ハイブリッドレインボウ」のバラッド2連発。
この流れはズルイ!と思いつつも、当然の如くじんわりと染み入る。
前者は声を張り上げながら歌う曲なんですが所々かすれている部分もあって
それがより一層エモーショナルさを引き立てていた。

その熱い流れを引きずって2回目のアンコールで「LITTLE BUSTERS」。
みんなでシンガロングして晴れやかな気分で終わる。
あまりに完璧すぎる構成に痺れつつも、興奮状態を持続させたまま会場を後へ。
終わってみればセミファイナルとは思えないくらい盛り上がったライブでした。
ベテランの余裕みたいなものも感じられて、それも良かったなあ。



この日のライブの総評はもう本遍で済ませた気がするんですが
ここでもう一回まとめると
結構望み通りに展開されたライブだったというか、ここはこう来て欲しいと思ったところに本当にそれが来たりと
かゆいところに手が届くような、そういうライブでした。
全体を通して魅せ方が非常に上手い。特別な演出を用意したり、それについて更に特別感を煽ったりと
エンターティメント性も高く、ずっと集中して楽しめるようなライブだったと思う。
それとセトリも個人的には中々良かったですね!


そういえばMCで、ちょっとうろ覚えなんですが
「スポーツ選手って表彰台に立たないと評価されない節があるけど、ミュージシャンは
 セールス的に惨敗しててもファンがつくし、こうやってライブにも来てくれる」
「人知れず努力とか自分は無理だから、ミュージシャンであって良かったと思う」
「君達がいてくれて本当に良かったです」
みたいなことを熱く語るシーンとかもあって、その流れで曲とかいくもんだから無性に胸が熱くなったり。

と、思えば「今の俺の髪型ちょっと9mmの卓郎くんみたいでしょ?笑 若手への憧れが・・・」
って冗談交じりに笑いを誘う部分もあったり。
ピロウズは何気にMCも良いんだよね、ってことも再確認できました。
 翌日のひだまつりと合わせてこの2日間はとても濃かったように思う。色々と刺激にもなりました。
今現在で早くも新曲5曲出来上がってる!との事なので今後の活動も大いに期待ですね。
ってか相変わらずワーカホリックだなあ(笑)。凄いと思う。