一週間遅れですが、People In The Boxの初シングル「Sky Mouth」が発表されました。
それについての感想をちょこちょこ。
えー、まずは凄いコンセプチュアルですね。シングルなのにイントロ的な曲がついてる。
「生物学」という曲なんですけど。
それにタイトルも今までの延長線上的な感じだし、ジャケットやブックレットに関してもそう。
要はいつも通りの、変わらないPeople In The Boxがそこにいるという訳です。
シングルだからといって変に気負いがないのは流石といったところ。
ただ、他の2曲に関して共通してるのは割とノスタルジックなメロディというか
懐かしのギターポップみたいな、90年代的な音作りをしているなあと。
そこが今までの作品とは違う部分かな。
結構作品ごとにオルタナになったりギターロック・ポップっぽい部分を出してきたりと、
そういった柔軟性はこのバンドの面白い部分でもあります。
ある意味プログレッシブな「冷血と作法」もぶっ飛んでていいんですけど
やっぱりポップさが前面に出ている「天使の胃袋」が特に好きかな。
「月曜日/無菌室」に続くキラーチューンという印象の曲で、冒頭の性急なノリからサビで一気にポップに変化する、
その過程が面白い一曲でもあります。
それにしても、メロディにしろ歌にしろ本当にキレイ。 だけどちょっと儚い感じも醸し出しているのがミソ。
綺麗な部分と汚い部分が同時進行で成立しているのがPeople In The Boxの魅力の一つであると思っていて、
それが顕著に出た一曲。ですね。
世界観の確立を強化したコンセプト・シングルなんですが
同時にこれは次の作品への布石というか、次はもっとポップさを前面に攻めていくんだ!みたいな
ある種の意思表示みたいにも捉えられたんですが、実際はどうでしょう。
色んな意味で先が読めないバンドだからな~。
何にせよ、本当に彼ららしさを保ったまま突き進んでいくであろう事は明確になったので
これから先の仕掛けにも十二分に注目してます。
まずは3月のワンマンだ!