アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

フェルト作り

2011-02-15 15:34:38 | 手作りいろいろ
  ずっと前からやってみたかったフェルト作りをしました。使うのは、羊の原毛。一頭分の毛を手に入れた知人に分けてもらった正真正銘の毛そのものを、よくよく洗って、草木染めしたものです(関連記事はコチラ→)。
   最初にしたことは、毛をなるべく繊維らしき方向に広げること。毛がうまく絡まるようにするために縦方向と横方向を交互に重ねる必要があるのです。でも、私のところにある原毛は、羊の体から刈り取ったそのままの状態なので、梳いていません。市販の原毛より扱いづらいのですが、根気よく薄く広げ、引っ張りながら、縦か横か大体のところを見極めて層を重ねていきます。

   今回作ったのは、フェルト小皿とコースター。フェルト小皿は、小皿に何枚も毛を広げながら重ねていき、小皿をフェルトで完全に覆うことができればできあがり。熱い湯と洗剤で毛をこすり続けて作ります。

  熱い湯をかけると、わっと縮みます。洗剤をかけるとすべりがよくなるので泡だらけにしながら、抑えたりこすったりします。

  だんだんフェルト化してきました。でも、小皿との間が浮いてしまい、なかなか密着しません。何度も熱湯をかけては洗剤を振り掛けてごしごしこすります。

  1時間以上かけてこすり続けたのですが、まだフェルトそのものになっていません。でも、時間がないのと疲れてきたのとで、水洗いして水気をふき取り、きょうのところはこれで終了にしました。ところどころまだ毛のままふわふわしています。

  コースターも、何層かに重ねてから湯を注ぎ、洗剤もかけてこすります。指先でたたいたりもんだり、巻きすで巻いてごろごろ転がしたり、さまざまな方法でひたすら毛に刺激を与えます。

  だんだん縮んできましたが、こちらも中途で終了。どちらも完全にはフェルト化していないので、次の機会にまたこすってみようと思います。

  繊維を糸状にして織る文化は世界中にありますが、不織布の代表のようなフェルトの文化も、また古くからあちこちの地域で見られるそうです。ひっぱったら切れる毛を、縒ったり編んだり織ったりせずに、丈夫なシート状の布地に変える工夫をした古代の人の知恵に舌を巻きます。

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