10月のおわりころ、マコモの葉を手に入れた友人たちからの依頼で、マコモの葉染めをしました。
マコモ(真菰)は、近ごろ脚光を浴び始めた栄養価豊富の植物ですが、万葉の時代からあり、いまも神事に使われているそうです。こもかぶりもおこもさんもこの「菰」。もとは、マコモでむしろを編んでいたのが、稲わらで編むのが一般的になったのだとか。食用にするのは、根元の部分なのですが、葉もお茶にしたり入浴剤にしたりすると、ずいぶん体にいいといわれています。
いただいたのは、生の葉と乾燥葉。
それぞれ煮出しました。
どちらかというと、乾燥葉のほうが濃い煮だし汁になりました。
右が生葉、左が乾燥葉です。どちらも銅媒染したもの。
こちらも同様です。
右はオーガニックのアームウォーマー。左は鉄媒染したものです。
こうして並べると、どちらも美しさが際立つようです。
写真はすべて、当日マコモを持ってきてくださった参加者のお一人が撮って送ってくださいました。布は全部彼女が持参したガーゼ布など、ご自分で縫製したもの。こうした布製品を販売なさっているそうで、草木染めした布でもこれから製品を作っていきたいとのことです。
生の葉を炒って、お茶を淹れてもらいました。お茶の色も黄色。ほんのり香ばしい味があり、おいしいものでした。
乾燥葉を頂いたので、煮だして足湯のお湯に入れようと思っています。きっとさらに体が温まることでしょう。
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