アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

漫画「ペスよ おをふれ」

2018-08-15 16:26:56 | 映画とドラマと本と絵画
   2007年に出た復刻版「ペスよ おをふれ」。少女漫画雑誌「なかよし」に、1957年から1958年まで連載されていた漫画です。

    同時期に、松島トモ子主演のラジオドラマもあったそう。ほんのかすかに記憶の底に、このタイトルと主人公&愛犬のスピッツ・ペスの姿があるような気がして、発刊時、購入しました。

    主人公ユリは普通のサラリーマンの家の娘。お姉さんは病気がちで、お金持ちではないけれど、親子4人仲良く暮らしています。そのユリが拾ったのが白い子犬。ペスと名付けられたその犬は、ユリとユリの家族のために大活躍します。

    当時の少女漫画は、異性愛も同性愛もふくめて恋愛ものはたぶん皆無で、ほとんどが母恋もの。この漫画の主人公ユリも、お母さんとお姉さんが不慮の事故で亡くなってから、お父さんが精神を病み、彼女は田舎のおじいさんの家に預けられ、悲しいことがあるたびに優しかった母や姉を思い出す、というシーンが描かれています。

    薄情な大家に追い出されそうになったり、悪者たちの策略でペスを殺されそうになったりする一方、やさしい担任教師や優れた医学博士に助けられたりと、波乱万丈の人生を歩む彼女。預けられた田舎のおじいさんが一命をとりとめ、やっと一息ついたところで、この復刻版は終わっています。

    続刊を心待ちにしていたのですが、いまに至るまで刊行されていないようです。巻末のみなもとたろうの解説によると、こののち、ユリとペスの放浪がはじまり、それがとても面白いのだそうですが、残念ながら読むことはできません。いままたちらちら読んでいたら、続きがよみたくて仕方なくなりました。

    ちなみに、当時スピッツは大流行。私の祖父の家もスピッツを飼っていました。名まえは忘れましたが。コリーが流行ったのはそのあと。アメリカドラマ「名犬ラッシー」が始まってからです。   


 

   

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