アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

石窯の可能性を探る会を開きました。

2021-11-17 13:56:09 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ

  昨日の稲武は秋晴れ。稲武の石窯で遊ぶ会のスタッフ+1のメンバーで、「石窯クッキング研究会」を開きました。石窯の会の毎回のメニューは、だいたい決まっています。でも、石窯でまだまだいろんな料理ができるはず。私たちの楽しみのためにも、今後の会でさらにレパートリーを広げるためにも、石窯料理の可能性を探りたくて始めた会の第一回目です。

   いつもはスープをかまどで作るのですが、昨日はダッチオーブンを使ってみました。

    持ち寄った野菜ときのこを油でさっと炒めてから蒸し炒め。全く焦げ付かずにうまくいきました。そして水を注いで1時間ほど窯の中に放置。

   野菜の味がいつも以上においしく感じます。ニンジン葉とセロリの葉がアクセントに。

   メンバーの一人が仕込んだスペルト小麦のパン。パンにまぶしてあるのは、長野県喬木村のふすまです。

   お昼ごはんには、全くこねずに作ったカルツォーネを作りました。中の具は、キノコと野菜の豆乳クリーム和え。トレイに切った野菜とキノコをのせて油をかけて混ぜ、ふたをして蒸し炒めに。そのあと、豆乳と米粉を説いたものを加えて調味しただけ。全部、窯の中とその周辺でできました。薄く伸ばした生地に具をのせて、巨大餃子の出来上がり。

    クープから覗いているチーズがおいしそう。

    お昼ご飯は、紅葉を見ながら。いつもの会は作業場付近であたふたと済ませるのですが、この日は日当たりのいい芝生地の真ん中にテーブルを据えました。気持ちいい。サラダに使った野菜は、南信州から参加した友人が持ってきてくれた地の野菜。キャベツやニンジンの甘さに驚きました。

    午後は、パンを発酵させながらお菓子作り。

    このお鍋、煙突鍋とでもいうのでしょうか? 私と同世代の知人がくださいました。彼の子供のころ、おばあさんがこの鍋で蒸しパンを作ってよくおやつにしてくれたそうです。手入れが行き届いていて何の支障もなくつかえました。中身は、オートミール、バナナ、小麦粉、コーンミールなどをかなりいいかげんに配合したケーキです。

    こちらは、「ベル・ベデーレ」というドイツのお菓子。初めて耳にしました。粉よりはるかにドライフルーツのほうが多い焼き菓子です。ほんとは直方体の形なのですが、焼き時間が不足しそうなので平べったく伸ばしました。

    窯の温度が下がり過ぎたため、中までしっかり火が通らないうちに、終了時間になってしまいました。

    前夜仕込んだ二次発酵なしの黒パン。型に入れて長時間焼いたせいか、底がだいぶ黒くなりました。だから型から取り出すのに苦労しました。このパンは、会には不向きかも。

    スペルト小麦のパンの立ち上がりは優秀。クープを入れるのを忘れなかったら、もっといい形になっていたかもしれません。

    一回目の研究会、楽しかった! ずっと昔、たばこ工場の検査員の取材をテレビで放映していたのですが、その検査員の仕事は煙草を吸うか匂いを嗅ぐかして品質を確認すること。彼が一日の仕事終えて最初にする楽しみは、自分の好きな銘柄のたばこで一服することでした。傍から見たら普段の仕事とほぼ変わりないことで、彼はリラックスできているらしい。おもしろいことだなと思いました。

    考えてみればわたしがやっていることも彼と同じかもしれません。焼き菓子製造を仕事にしているのに、あいまの楽しみは焼き菓子試作。そういえば、こちらに来た頃出会った年配の女性たちも、そうでした。毎日農作業や家事に明け暮れているのに、女ばかりでなにか会を開いた時は、みんなうれしそうにご飯を作りおかずを作り後片付けをしていました。始終ずっと口を動かしながら。全く違うことをすることですっきりすることもあるけれど、せかされずプレッシャーも少ないことなら、嫌いな仕事に従事しているのでない限り、同じような仕事であっても楽しめるということなのでしょう。

    稲武の紅葉の名所、大井平公園は、そろそろ見頃を過ぎたようです。先週、先々週とどんぐりの里や公園付近の道路はだいぶ渋滞したようですが、稲武の別の場所にも、紅葉のきれいなところはたくさんあります。こちらハウスポニーも、下のグランドに至る斜面は、モミジのほか広葉樹が美しく色づいています。子供たちが今来たら、一杯の落ち葉で、存分に遊ぶだろうな。

   石窯で遊ぶ会は、12月もご希望があれば開催いたします。いつもと違うメニューのご相談にも応じますので、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 


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