アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

どんぐり工房での4月の草木染め

2014-05-25 14:49:31 | 草木染め
   今年は、春らしい日の訪れがいつもの年より遅く、このごろでもまだ、朝夕寒くてストーブを焚いたり点火したりするときもあるほどです。でも、月日だけあれよあれよいうまにすすんでしまい、もうじき夏。ブログを書く暇がなかなかとれず、報告や告知も遅れがちです。ひと月も前のことになりますが、4月の、どんぐり工房草木染め講習会のようすをおしらせします。

   4月末の27日、今年度最初のどんぐり工房での草木染め講習会が開かれました。参加者は8名。常連の方もはじめてのかたもいらっしゃって、快晴の春の一日を楽しみました。

   使った材料は、この日の数日前に剪定したばかりのブルーベリーの小枝と、しばらく前に採取したという桜の小枝、それに、やっと土筆が終わり、青々と繁り始めたヨモギです。

   ブルーベリーの小枝は、これまで冬場にしか染めたことがありません。つぼみが膨らみ始めたこの時期に切った枝から、果たしていつものような赤っぽい色が出るかどうか、心配でした。でも、杞憂でした! いつも以上に赤みが冴えていて、布によってはピンクに近い色も生まれました。

   ブルーベリーも桜も、鍋に入れた水にソーダ灰を加えてアルカリ水にしてから煮出します。煮出した後は、空気中に触れさせて酸化。みるみるうちに美しいワインのような色に変身しました。

   参加したTさんが持っているのは、ブルーベリーの枝で染めたTシャツ。鮮やかな色です。

   スギナは1・2番液から黄緑色、3・4番液から冴えたみどりが出ました。こちらも満足できる色でした。

   参加したかた全員が興味津々だった桜の小枝。こちらもアルカリ水で煮出しました。ブルーベリーの小枝とよく似た色が出たのですが、1枚だけ、いかにも桜らしい色合いに染まりました。

   1番上のガーゼマフラーです。ほかの素材では、ムラサキや茶色が勝ったような色になったのですが、ガーゼは別。織りが粗いせいでしょうか?

   同じ染め材料に浸しても、布の素材や降り方によって微妙に違う色合いになることが多いのですが、今回の桜染めはずいぶん違っていて、興味ぶかいことでした。

   参加者全員、自然の醸し出す不思議さにびっくり。それぞれ満足して帰っていただけました。さて、どんぐり工房での草木染めは、今月は中止しましたが、来月22日は予定通り行ないます。

   クズが旺盛に繁茂しだし頃なので、クズを使っていつもどおりの染めと、アルカリ水で煎じたみどり葉染めを実施します。ほかに、野原の様子を見てのことですが、マルバアカソが染めにふさわしいときになっていたら、赤っぽい色の染めもしたいとおもいます。お申込みは、どんぐり工房までお願いします。


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