アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ザ・タイガース2013LIVE in 東京ドーム

2014-01-27 11:14:50 | 映画とドラマと本と絵画
  先週金曜日、NHKBSプレミアムで、「ザ・タイガース2013LIVE in 東京ドーム」を放映しました。前から楽しみにいていた番組です。

  ザ・タイガースのメンバーで、昔わたしが一番好きだったのは、加橋かつみ(トッポ)でした。数あるグループサウンズの中で、ザ・タイガースはハーモニーがとても美しかった。その中でも、「花の首飾り」のあのトッポの声は忘れられない。

  でも、いつごろだったか、トッポは突然、グループから姿を消しました。

  芸能ニュースにうとかったわたしは、彼がほんとに行方不明だったのかどうか、またなぜメンバーを降りたのか、なにも知らなかったのですが、そのことでいっそう魅力を感じたものです。

  解散してから、私はジュリーもなかなかいいなと思うようになり、岸辺一徳は、好きな俳優の一人になりました。ずっとあとになって、もっとも目立たなかったピーが大学入学を果たし、高校の漢文の教師になって第二の人生を歩んだとききました。

   トッポもタローも、音楽業界でそれぞれ活躍しているとは、これもずいぶんあとで知りました。スリムでいたいけな美少年だったジュリーは、だいぶ肥満しはしたものの歌手を続け、コンサートはずっと開いているようです。

   数年前、ザ・タイガースのコンサートが何十年ぶりかで開かれ、ピーは教員を辞めて参加しました。でも、そのおりトッポの姿はなく、ジュリーが、「今度はぜったい彼といっしょのコンサートを開く」と聴衆の前で約束しました。

   そして、昨年その約束が実現しました。全員がそろったコンサートを全国8箇所でおこない、その最後を飾ったのが、この舞台だそうです。

   一徳は髪が薄くなり、他のメンバーは皆白髪。ジュリーだけでなくトッポも、いささか肥満気味でした。観客はほとんどが団塊の世代かその少し下のようでした。

   車椅子の岸辺シローも登場し、「イエスタデイ」を歌いました。あまり出ませんでしたが、いい声でした。

   メンバーも往年のファンもすっかり年をとったのですが、会場はすごい迫力でした! 孫のいる世代の人たちが大ノリ。どちらも涙ぐんでいました。こんなこと、彼らの前までの世代では考えられなかったと思います。

    ジュリーは昔より声が良くなったみたい。わたしの思いいれも大きくなったいるせいもあるのでしょうが、彼の声が心に染み入る感じがしました。久しぶりに聞いたトッポの声に、つい泣いてしまいました。

    メンバーもファンも「お互い、がんばって生きてきましたよね」と言い合っているような、切実でまじめなコンサートでした。しみじみしました。

   当時は、「長髪だから」という理由で、NHKはグループサウンズを番組に登場させませんでした。唯一、短髪にしているあるグループのみ、出ていたと記憶しています。

   コンサートに行くこともエレキギターを弾くことも、不良あつかい。でも、クラスのほとんどの女の子は、どのグループにどんなメンバーがいて、どんな歌を歌っているか、知っていたのだろう思います。わたしは、そういうことにあまり関心がなかったのですが、それでも、いま当時の歌を聞くと、ほとんど耳になじんでいたことにおどろいています。

   コンサートは2時間ほどで終了。数あるザ・タイガースの曲は数曲しかなくて、もの足りませんでした。来年もまたやってほしい。会場に行くほどのファンではありませんが、十分楽しみました。 

      

   

   

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