アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

売木村のブルーべリー園とつみくさ食堂

2010-11-17 12:22:45 | 小さな旅
稲武から車で40分ほど行ったところにある、長野県売木村を訪ねました。標高800mの小さな村で、こまどりの湯という温泉で有名な村です。この売木村に5年ほど前からあるブルーベリーの摘み取り園・花の谷が、目的地です。

 ブルーベリーの季節は終わっていますが、園主のKさんのご好意で、お話を聞きながら園内を案内して頂きました。
 
 建物を含めて敷地はおよそ2500坪。Kさんは退職と同時にこの地を買い取り、愛知県から移住して来られたそう。花木も好きなKさんは、ブルーベリーのほかにたくさんの樹木や花、ハーブも植えています。

 ブルーベリー畑はいくつかの区画に分かれています。この区画はハーブ類や樹木もいっしょに育っていて、畝立てもしていないので、とっても自然。迷路を歩く楽しみがあります。
 
  園内のあちこちには木で作った階段が。その階段の脇にタイムが群生していて、いい香りを放っています。
 
  別の区画にいたる小道。右には小さな水路があり、周りは落葉樹で囲まれています。安らぐ小道です。

 私が最も気に入ったのはここ。園のすぐ隣にある川です。川幅は割りとあるのに浅瀬なので、対岸まで歩いて渡れます。冷たくてきれいな山の水が流れています。開園時には、ここで子供たちが遊びまわり、中には帰りたくなくて泣いてしまう子もいるそうです。気持ち分かります。

  園内には日本ミツバチの巣箱もいくつかおいてあります。周りの景色も、園内の風物も見飽きないものばかり。こんな場所に、私も早くうちの敷地を作り変えたいと、強く思いました。

  花の谷から10分ほどのところに、売木村ふるさと館があります。こちらには摘み草料理を食べさせてくれるつみくさ食堂があります。数日前から予約しておいたつみくさ御膳(2000円)がこちら。

  てんぷらは、菊の葉、もみじ、イタドリ、クワの葉、ヨモギ。ほかに、アケビの皮の味噌包み揚げ、ぜんまいとごぼう、凍み豆腐の煮物、クロカワとナメコの和え物、イヌビエの酢の物、スベリヒユ、オクラ、モロヘイヤの和え物、ミョウガの酢漬けなど山菜と野草、きのこと地の野菜の料理ばかり。どれもしみじみおいしかったけれど、私はとくにアケビの皮の味噌包み揚げが気に入りました。

 汁物は干した胡瓜とダイコンを使っていて、その甘さに驚きました。何でも干すと甘くなるとは聞いていましたが、ここまでとは! ご飯はもちろん地元産。はざ干ししたお米です。地元の方々が、天日干しした米のうまさをよく知っているのでしょう。このあたりを通るとはざかけがまだ目立ちます。

  売木を出て、418号線を平谷村へ向かう途中の峠で撮りました。11月8日の風景です。売木村は稲武に比べてかなり広葉樹が多く、色づいた山々が美しく見えたのですが、それでも人工林の率は75%くらいあるそうです。峠から見ると、言われたとおり、人工林もかなりあることが分かります。

  稲武からわずかな距離で行ける、いいところをまたひとつ知りました。新緑の季節にも、ブルーベリーの収穫時期にもぜひまた来ようと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チエ流マクロビオティック料理教室、秋の部終わりました

2010-11-17 11:17:39 | マクロビオティック
  11月1日(月)と3日(水・祝日)、通算11回目、本年度2回目の「チエ流マクロビオティック料理教室」を開きました。以前から、土日、祝日にも開いてほしいとの要望があったので、今回初めて祝日も日程に入れました。

  講師のチエさんこと、初田智恵子さんはこの夏、ひとつきほどイタリアに滞在しました。短期間ながら、現地の人の食生活に触れる機会も多く、収穫の多い旅だったそうです。

  そこで、今回の料理教室のメニューは、イタリア風マクロビオティック的野菜料理!となりました。

  赤ちゃんを背負ったまま料理し続けてくださったOさん。焼いているのはコカブです。参加者の一人で自然農栽培で野菜作りをしているYさん(畑の様子はコチラ→)が持ってきてくださったものです。

  右から二番目がチエさん。彼女が指しているのは、しぐれ味噌。マクロビオティック料理では定番のおかずです。根菜類を丁寧にいため、味噌を加えたものですが、ここにチエさんは松の実を加え、イタリアのソース・パーニャカウダソースならぬ、独特の味噌ニャカウダソースを考案しました。

 松の実を入れた後になめると、松の実の味が勝っているのに、塩を少し入れたとたん、松の実の味が後ろに引っ込み、具も味噌も渾然一体となった調和した味が生まれます。このソースを、焼いたコカブや蒸したサトイモ、ブロッコリー、生のダイコン、セロリなど季節の野菜にかけていただきます。

  1日は11名、3日は6名が参加しました。今回は直前のキャンセルが多く、いささか少なめの講習会でしたが、和やかであたたかみのあるいい雰囲気の教室になりました。

  これが、イタリア風チエ流マクロビオティック料理。左がメインディッシュのしぐれ味噌ニャカウダかけ野菜。私が家で焼いて持っていった玄米酵素ご飯入りパンも、このソースにとてもよく合いました。

  右手前の小皿には、小松菜のイタリアン煮浸しが載っています。橙色の丸い小さなものはレンズ豆。トマトピューレで味付けした炒め物ですが、形と色の取り合わせが、いかにもチエさんらしい一品です。

  右上は白いんげん豆のミネストローネ。具沢山のスープです。イタリアのママンのように、まな板を使わず全部刃先で削るように切って、鍋に放り込んで水といっしょに火にかけます。トマトやゆでた白いんげんは後で加えるのですが、スープのもとになるような素材はいっさい使わず、炒める事もしないで味を引き出します。丹波の黒豆の枝豆もいい味でした。豆が2種類入っているのもおもしろい味になるのだなと、おもいました。

  大皿の向こうがデザートの、サツマイモと紅玉リンゴのトルタスフォルマート風。蜂蜜に漬けておいた生姜のみじん切り、寒天パウダー、白味噌、豆乳、薄力粉などを混ぜて、蒸したサツマイモやリンゴとともにミキサーにかけたものが台に。上に乗っているのは取り分けておいた蒸しサツマイモとリンゴ。冷やして固めました。ほのかに甘くて、生姜のピリッとした感じが味わいを深めています。

  今回も、おいしくて面白い料理を堪能できました。次回は来春。4月か5月に開催の予定です。夏の教室には、稲武のトマトを使って、チエさんがイタリアでマスターしたとってもおいしいトマトソースの作りかたを披露してもらうことになりました。乞うご期待。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きょうのハナノキ~その11

2010-11-17 01:41:27 | アンティマキの場所に生きる動植物
  紅葉も美しいはずのハナノキなのに、今年はなんだかぱっとしません。いまからだんだん美しくなるのかもしれませんが、左端のカエデの紅葉に比べたら、かなり茶色が目立ちます。

  そういえば、今年は、桜の葉も柿の葉も、ちゃんと色づかないうちに葉が落ちてしまいました。あたたかいところでは、紅葉がほとんどみられないうちに何でも散ってしまうときいていましたが、今年の夏の暑さで、稲武ですら同じような状態になってしまったのかも。

  それにしても、カエデの紅葉は落葉までも美しい。

   一本の木から落ちた葉っぱなのに、いろんな色に染め分けられているように見えるのが、また面白い。形もかわいくて見飽きません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする