アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ナンテンの受難

2010-11-30 11:14:14 | アンティマキの場所に生きる動植物
  稲武は朝夕、すっかり寒くなりました。朝8時過ぎでも霜が溶けていなくて、日の光を受けて景色が真っ白に光って見えます。氷もうっすら張っています。

  この季節になると、毎年、標高の低い土地に住む知人たちに稲武のナンテンを届けるのが、ここ数年の習慣になっています。紅葉が美しいのと同じ理屈なのか、稲武のナンテンはとても美しい。そういえば、うちのミズヒキソウの赤さが際立っていると、庭先の雑草にすぎないその草をわざわざ採って帰った知人もいます。

  ところが、今年はどうも様子が違います。実がないのです。あたたかいから実のつきが遅いのかなと思って待っていたのですが、そういうことではないことに、先日気がつきました。ついた実がほとんど全部食べられているのです。

  こんな具合です。庭中あちこちにナンテンはあるのですが、その全部が情けない姿になっています。

   犯人はだれ? 考えられる動物はたくさんいます。イノシシ、ニホンカモシカ、ニホンシカ。でも、上のほうも食べられているので、四本足の動物ではなさそう。となると、鳥です。市街地では、実のものは鳥に食べられてしまうとよくききますが、うちでは初めてです。今までは市街地と違って、彼らの食べ物は山にちゃんとあったのでしょう。でも、今年は、イノシシやクマ同様、鳥にもひもじい年だったのかも知れません。

  一見したところ、赤い実はまったく見えません。正月飾りには、先日庭の雑木を切った折に残しておいたノイバラの赤い実を使うしかありません。

  ナンテンは、「難を転ずる」とか言われて大事にされているのだそうですが、今年はナンテンにとって難を転ずるどころか、難を受けた年になりました。
コメント
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