不届き者に頭を抱える銭湯(写真はイメージ)

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 東京・渋谷区のある銭湯で昨年11月、面識のない30代男性2人が、狭い露天風呂で約20分間も性行為。公然わいせつ容疑で書類送検された。TBSが22日、銭湯の外観や浴場内の映像もボカシなしで独自報道したのにもワケが…。この銭湯は昔からゲイが集まる“ハッテン銭湯”として知られ、マナーの悪いこうした一部の客に悩まされているのだ。

 渋谷区は6年前、同性パートナーシップ条例を全国の自治体で初施行。元常連客は「これを受けて浴場入り口に『モラル・節度のないLGBTのお客様のご入浴お断り』と張り出した。“風呂ガマ(銭湯好きのゲイ)”はビビってだいぶ行かなくなった」と明かす。

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 また4年前には、同様の被害に遭う銭湯店主たちの匿名座談会コラムがLGBT系メディアに載り、“風呂ガマ”の間で話題になったという。

「どこの銭湯がゲイの間でアツいのか、今はネットでも探しづらい。ネット情報で広まると、ヤリ目的みたいなヤツも来ちゃって、ゲイ全体が目の敵にされるから。その点、この銭湯はあまりに有名すぎて、ネット検索したらすぐ出てくるし、かわいそう。張り紙効果もなかったなんて…」

 ある銭湯マニアのゲイは「いい銭湯にはゲイが集まり、銭湯はゲイで潤う」と断言する。

「LGBT向けサイトがこないだ、ゲイカップル訪問というテイで、最近オシャレに改装した銭湯の写真ルポを載せていた。銭湯がゲイを狙ったマーケティングだなんて、時代も変わった」

 東京や大阪には、入浴以外の目的でゲイが集まる銭湯がまだ点在するという。「店側が見て見ぬふりのとこもあるけど、某銭湯は全面改装を機に10台近い監視カメラを風呂場に設置。某スーパー銭湯は、ゲイが占拠して触り合っていた濁り湯を透明な湯にした」(前同)

 今回のような事件報道が抑止力となり、不届き者は減りつつあるそうだが、イタチごっこは続く。