骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

ミステリー先達を骨で聴く

2007-11-01 17:50:20 | 骨で聴く巡礼旅

 某旅行会社のミステリー巡礼ツアーに「先達」として参加した人の手記があります。某雑誌にも掲載されたのですが、廃刊になってしまい、今回許可を得て一部をこのブログで紹介することになりました。

 ぜひとも声に出し、耳ではなく骨で聴きながら読んでください。

(以下、先達の手記)

 いよいよだ。お先達の私は、この日を心待ちにしていた。記念すべきミステリーツアーの幕開けなのだ。
 昨日は雨。今朝も大気は不安定だが、夜が明けたら快晴となっていた。普段の心がけがいいのだろう。(?)

 さて、スタート地点は東京駅だ。参加者が集合する前に、他のスタッフと最後の打ち合わせ。

 おや?

 衝撃のトラブルが発生。

 行き先は謎にしているものの、最後には温泉に行く予定になっていた。その温泉こそ前号(注:廃刊になった雑誌)で入れなかった日立の「弘法大師温泉」だ。今回のツアーでリベンジだと思っていたら、何と、臨時休業になってしまったとの情報。また入れない…。ちょっぴり残念。意気込みが消沈していくのを感じる。

 しかし、ツアー参加者がバスに乗り込む姿を見ていくうちに、再びやる気満々。実は単純なのだ。

 朝の八時半、八重洲は日本経済を支えるサラリーマンに囲まれている。ここからバスは出発する。
 隅田川を左方に見ながら都心を抜け、常磐道を行く。三郷ジャンクション経由で埼玉、千葉とひた走る。バスの中で、私は堂々と自己紹介。マイクを持ちながらなので、思わず歌わなければならないのではと思ってしまったが、そつなく終わる。参加者には若い女性のグループもいる。アピールできたかな?

(中略)

  実は私としては、このお寺にはお勧めの見所がある。それが狛犬だ。よく見かける獅子ではない。失礼を承知で表現すれば、本当のワンちゃんのようで妙に可愛い。このモデルってカラフト犬かな?

 のどかな田園地帯の中で、ここだけに歴史が凝縮されているようなお寺。その境内の中で、可愛いワンちゃんの狛犬。実に絵になる。

(続く)

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