いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

名古屋城木造化と有名税。 nagoya castle of a build of wood and a tax of a celebrity

2017-04-25 19:48:08 | 日記
 (1)リニア中央新幹線の開通を27年に控えて駅周辺開発が進む名古屋市だが、何かのアンケートで最も行きたくない都市1位に選ばれたとかで河村市長が人気回復を狙って名古屋城天守閣の木造化(nagoya castle of a build of wood)を立ち上げて、23日に投開票された市長選では対立候補に自らの前回得票数を上回る圧勝した。

 出口調査、投票行動では基本政策の市民税減税については70%近くが賛成を示したが、もうひとつの河村市長肝いりの名古屋城天守閣木造化については47%の賛成(反対29%)にとどまり関心はそれほどでもない結果となった。

 (2)名古屋城天守閣の木造化予算は最大504億円かかると見込まれており(報道)、河村市長はこのうち100億円を寄付採納で残りを入場料などで返済する計画だ。

 これほどの規模の城の天守閣が昔のように木造で復元されたことはなく、初めての試み事業というのが河村市長の目論みで、名古屋に話題性を集めて集客力を高めようという計算だ。

 (3)名古屋城は徳川家康築城で国の重要文化財であり、天守閣木造化には文化庁の審査、許認可を受ける必要のある事業であるが、これほどのものが名古屋市の事業として行わなければならないのもどうも割が合わなくてわかりにくい。

 全国の有名城の所有管理が居城する自治体(国宝となれば別)にあるというのも、存在する自治体のシンボルとしての知名度、集客力、文化としての貢献度、還元力が大きいのでそれなりにわかるとして、その歴史的意義、価値から国が管理、管轄する歴史的遺産という存在、理念からふさわしいように思える。

 (4)そんなにきめ細かい領地、領土支配概念のない戦国時代において領主が居城として建立し生活していた城が、現代社会の都市区画整備の中で偶然ではないけれど(近代社会もそれなりに城を中心とした生活支配圏が構成されたといえる)城を自治体内に持つことによる負担を考えるならば、戦国時代にはもっと広い領地、領土支配のシンボルとして存在したであろうことを考えて国が一括して管理、管轄するのが筋道ともいえる。

 河村市長は全国初の名古屋城天守閣木造化の100年国宝を目指しているというからそうなれば国の管理、管轄ということにはなるが、戦国時代の有名城が近代的行政区画整備の枠内で現在居城する自治体の所有管理に収まるというのも考えものだ。

 (5)圧倒的な市民支持で4選を果たした河村市長の最大の行政推進事業である名古屋城天守閣木造化は、今のところは思ったほどの市民の理解、支持は広がってはいないことがわかるが、最大事業費504億円、入場者を今の2倍に増やして45年は持続させて返済するという計画理念は多数野党の市議会からも「見通しが甘い」(報道)として協力はなく、政策取引きで何とか実現に向かわせている。

 (6)河村市長が言うように100年後に国宝として名を残すことになるのか、市長の道楽として有名税(a tax of a celebrity)で終わるのかは、まだ読み解けないところだ。

 

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どちらも変わらなければならない-米国と北朝鮮。they must change either

2017-04-24 20:58:52 | 日記
 (1)北朝鮮ら致問題の当局者として度々登場していた北朝鮮関係者が久しぶりにメディアに登場して、朝鮮半島に有事が発生したら日本に及ぶのは火の粉どころではない(趣旨報道)と日本を名指しして威圧していた。

 北朝鮮が一方的に日本海、時には日本近海にまでミサイルを発射して威かくして、これにトランプ政権が米軍空母群を朝鮮半島近海に派遣して北朝鮮をけん制している中で、日本がとりわけ北朝鮮から名指しで威かくされる理由などないところだが、パラドックス(paradox)として北朝鮮のあせりとかうろたえが聞こえてくる冒頭の北朝鮮当局者の余計な発言だった。

 (2)北朝鮮の核実験施設は金第一書記の命令があればいつでも核実験は実施される段階という見方の中で、米軍空母群がまもなく朝鮮半島近海に到達して北朝鮮に圧力、けん制をかける情勢の中でメディアの世論調査では各国が北朝鮮にどう対応すべきか尋ねたところ、外交努力を強めるが64%と軍事的な圧力を強める21%を大きく引き離した。

 (3)北朝鮮当局者が日本を威圧するまでもなく、朝鮮半島に有事が発生すれば韓国、日本に重大な影響被害が及ぶのは必至のことであり、米軍による北朝鮮への軍事的圧力に消極的な意見が多いのは当然の結果だ。

 外交姿勢を強めるには、トランプ大統領が最大の北朝鮮支援国中国の影響力行使に期待するとおりそれは国際社会の一致した期待ではあるが、その中国は米国と北朝鮮の対話、話し合い解決を主張しており、なかなかひと筋縄ではいかない現実がある。

 (4)よく都合よく使われる現実的実効性のないことが多い外交努力に頼らなければならないところに、北朝鮮問題のバイアス(bias)な複雑性、国際政治性がある。

 それはまた北朝鮮が日本を含めて近隣国、米国に対して取っている威圧行動は、米国がこれまで覇権主義のもとに敵対国に対して取ってきた行動力学でもあり、どちらも同じ都合主義で正当性を主張しているところに問題解決に向かわせない核心部がある。

 (5)どちらも変わらなければならない。(they must change either)

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値下げと減税。 a price reduction and a tax reduction

2017-04-22 19:45:31 | 日記
 (1)黒田東彦日銀総裁の任期終了が迫って、後任人事(再任も含めて)の話も出始めている。安倍第二次政権の誕生に合わせて安倍首相の意向でリフレ派の黒田東彦さんが日銀総裁に就任して、これまでの2倍のカネを市場に供給する異次元の金融緩和策を実施して期待込みの円安株高効果を引き起こして、当初は大企業中心に為替利益、自然業績回復を果たした。

 安倍首相のデフレ脱却のシナリオは物価を押し上げて企業利益を上げて、その利潤を国民生活、地方に還元するトリクル・ダウン(trichel down)というものだが、黒田日銀総裁が掲げた15年物価上昇2%達成目標は実現せずに、その後も目標達成の先送り、先送りを続けながら実現の目途もたたない中でついに任期終了を迎えることになった。

 (2)市場では原油安などを背景に、逆に物価値下げ(a price reduction)傾向も見え始めている。国民、消費者にとっては物価が低いことは何も問題はなく、問題は企業がやたらと値下げ競争に明け暮れてスパイラル(spiral)な無理な物価下落を招いてデフレ経済に陥ることだろう。

 企業側の論理、経済理論の問題であって、安倍首相、黒田日銀総裁のように最初から物価上昇2%目標を掲げられて国民、消費者がうれしいはずもないことだ。
 現実に円安株高効果は大企業、輸出産業中心に利益(profit)効果はもたらしたが、パラドックス(paradox)として輸入原材料の高騰を招いて消費者の購買意欲を低下させて、これが物価上昇2%目標達成に弊害になったといわれている。

 (3)物価値上げで企業利益を上げて賃金、国民生活に還元するといっても大企業中心のサイクルのことであり、日本経済の大多数の中小企業、そこに働く多くの国民にとってはそんなスパイラル利益にあずかることなどないのが現実だ。

 その多くの人たち、国民生活にとっては物価値下げ効果の方がよほど身になるものだ。経済回復は安倍首相が唱えるように上(大企業)からの利潤を下(中小企業、国民)が享受するようなトップダウンではなくて、底からの拡大、ボトムアップがダイナミズム(dynamism)だ。

 (4)特に日本経済のように中小企業、そこに働く国民が大多数の社会構造では、底辺に光を当てた経済拡大構想が必要だ。
 減税(a tax reduction)は古い経済論理として富裕層だけが高い減税効果を受けるとして今では反対する意見も多いが、そうとは思わない。

 減税効果は収益、所得の高い国民層には比較高いかも知れないが、だからといって平均的国民所得層に合わせた減税効果が低下するものではなく効果は等しく保障されて、富裕層に対しては社会還元効果を期待する、ないしは制度的に義務付ける対応策はある。

 (5)国民投資(税負担)が有効に活用されているかといえば、毎年の会計検査院の調査では政府機関、公的機関のムダ使い、不正使用は数兆円にも及び後を絶たずに社会問題化している。

 減税も実質効果以上に政治の考え方、信頼、国民投資、負担への配慮、工夫が経済を支えるダイナミズムとなるものであって、短期に効果を上げる、期待するというよりは一定期間、長期的視野で持続可能(sustainable)な経済効果をはかるダイナミズムになりうるものだ。

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神経軍事戦。 military operation by a war of nerves

2017-04-21 19:51:58 | 日記
 (1)いざという有事の時に米軍は日本を守るのかの論議は、建前と本音が交錯して軍事機密としても答えがない。
 米軍空母群を北朝鮮近海に派遣して緊張高まる中、力による平和を主張して米国は100%日本と共にあると言われても釈然としない。

 国際世論に反して核実験、ミサイル発射を強行する北朝鮮は米国が北朝鮮敵視、対決姿勢を強めることに反発して、防衛手段として対抗していると主張して堂々巡りの展開になって、米国との対話を望む姿勢の北朝鮮にとっては硬軟思うツボのところもある。

 (2)北朝鮮の後ろ盾の中国も北朝鮮問題は対話、話し合いによる解決を唱えており、力による平和を主張するトランプ米国とは相容れない対立が続いて、米軍空母群の北朝鮮近海への派遣で朝鮮半島の緊張を高めている。

 トランプ大統領は選挙戦中から日米安保条約は有事の時に(in time of emergency)米軍は日本を守らなければならないが日本は米軍を守らない不平等条約だと批判しているが、トランプ米国が同条約主旨に不満のまま同条約のとおり有事に際して日本を守るのかはわからない。

 (3)トランプ米国、米軍が有事に際して北朝鮮に対して攻撃をすることは間違いはないが、そうなれば韓国、日本への被害影響は甚大になることも予想されるので、米国第一のトランプ米国がそれをどう考え、北朝鮮対策を練っているのかが問題だ。

 今回の米軍空母群の北朝鮮近海派遣による朝鮮半島緊張で、日本政府は在韓日本人に対して有事が発生した場合韓国政府が指定するシェルターに72時間退避する方針を検討(報道)している。

 (4)米軍から攻撃する場合に事前に在韓米国人の退避行動を始めると想定(報道)して、米軍による反撃が72時間で一段落する米国の想定にもとづく日本政府独自の在韓日本人のシェルター退避計画だ。

 本来は日米韓軍事同盟として3か国連携で事前の準備、対策があっていいところだが、米国が軍事行動を始める場合は日本政府は事前協議を行うよう求めている(報道)段階であり、上述のペンス副大統領の米国は100%日本と共にある発言ほどには以心、信頼関係は安心できるものではない日本政府独自のシェルター退避計画のように思う。

 (5)有事の時に、いざという時に米国、米軍は日本を守るのかの答えのない命題(proposition)が背景にはある。米国、米軍にとっては軍事作戦は最高軍事機密として極秘プロジェクトであり事前にはあきらかにしない、日本といえども例外ではないとの論理だろう。

 100%日本と共にあると最高軍事機密との建前と本音が有事の対応を読み込めない不確定、不安を覚えるものだ。
 
 (6)北朝鮮問題は中東情勢と違って朝鮮半島を巡って米国と強い同盟関係にある韓国、日本への直接影響も強いものがあるだけに、神経軍事戦(military operation by a war of nerves)が強い。

 意地と意地の葛藤が続けば後戻りのできない状況の中で、何かの拍子にはじけることもある神経戦だ。
 

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宇宙と地球と冒険と。 cosmos and globe and adventure

2017-04-20 19:38:02 | 日記
 (1)もうすっかり聞かれなくなったが、英国のネス湖で未確認恐竜生物ネッシーが現れて写真撮影されたといわれる影らしきものまで発表されたり、ヒマラヤ山脈では雪男(なぜか雪女ではなく雪男)の出現の話もまことしやかに語られた。

 地球はすっかり温暖化が進んでどうやら未確認生物にとっても生態環境の変化についていくのも大変なのか、それどころでもない厳しい環境変化についていけない様子で話もすっかり聞かれなくなった。

 (2)時代は情報化、IT,AI時代を迎えて、その手の話は自由自在、バーチャル・リアリティ(virtual reality)でつくり出せるからめずらしいものではなくなった。

 岐阜県東白川村では日本に生息しているとされ目撃証言もある未確認生物の「ツチノコ」を探索するイベントが開かれた。1回目の捕獲者には100万円の賞金が用意されたがこれまで実現されておらずに、毎回1万円づつ上乗せして29回目の今年は128万円(報道)となった。
 どこまで延びていくのか、まち起こしとしては見つかってほしい思いもあれば、夢の続きでいてほしい思いと村のふところ具合もあって複雑なところかもしれない。

 (3)宇宙(cosmos)への思いも同じで、宇宙の成り立ち、起源、地球と同じ生命体の存在の可能性の探査と、夢は時とところを変えて永遠に追いかけるもののようだ。
 惑星の中には生命体が存在する痕跡があったり可能性に言及するものが報告されているが、地球に一番近い月にしても「海」と呼ばれ生命体に必要な水の存在痕のような跡もある中で、生物が存在しうる環境からはほど遠い過酷な気候条件もあって、それを見るにつけて地球(globe)の生命体にとっての快適環境条件のすばらしさがよくよく思い知らされる。

 (4)地球も宇宙に存在する惑星のひとつなのだから、地球のあらゆる可能性、存在を見るときに宇宙観(a view of cosmos)からその価値、意味、意義を考える必要性、必然性があり、そうすればとても人類がつくりだした温暖化により崩れゆく地球、戦争、紛争で破壊される地球に対して微視的な狭い了見、観点、論点でない宇宙観的な見方、見識が大切で求められることがわかる。

 (5)途方もない宇宙探査や冒険(adventure)は非生産的な徒労のようにも映るが、20才の日本の女性大学生が世界7大陸の最高峰と南極、北極点の九つ全てに到達、世界最年少で制覇した会見では「地球はなんて美しいんだと感じた」(報道)と言い、人類の宇宙探査も含めて冒険のすばらしさは、地球のすばらしさ、そこに生きることのすばらしさ、地球を大事にすることのすばらしさ、必要性について再認識にあることがわかる。

 (6)そこには自国の利益、主義、思想、宗教にこだわる保護主義、独裁、国家主義などが人類にとって地球に生きることにとって意味のないことを伝えてくれる。

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