いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

50年後の日本人口。 population of japan of fifty years hence

2017-04-12 19:53:22 | 日記
 (1)日本の50年後の2065年には人口8808万人になり、その内65才以上が40%を占めるという人口統計予測が発表された。現在1億2709万人(報道)だから50年で30%減少するという予測だ。

 統計学的予測だから、それなりに根拠もあり理論、視野もあるものだからそうなるのかとも思う。戦後の団塊世代、ベビーブーマーの出現で、人口論だけで言うならこの狭い国土の日本に1億数千万人の国民人口は多過ぎると言われた時代もあったように記憶している。

 (2)その人口過多資本が国民性と相まって戦後の高度経済成長、GDP世界第2位(現在3位)の国を支えてきたのだから、人口減少問題はパラドックス(paradox)として経済衰退の危機感として捉えられているように思う。

 50年後の人口8808万人が日本国土の有効活用、満足、効率化に適しているのか、いないのかはわからないが、かっての人口1億数千万人が日本国土割合には多過ぎると言われた時代から見れば、問題の一面は解消されるところもある。

 (3)今日的日本の社会は東京一極集中に代表されるように地方の過疎化に都市部の人口集中が加速して日本国土は有効活用されていないのだから、人口8808万人時代は地方消滅の危機社会であることは確かなようだ。

 人口論で言うならと注釈をつけたが、50年後の世界がどうなっているのかとの相互関係は政治、経済、社会にとっては大きな影響力、変化を持つ。

 (4)EUはヒト、モノ、カネ、サービスの自由往来を基本理念とした政治、経済、金融、平和、社会の壮大な実験場としてスタートした理想主義であったが、現在はその壮大な理念、理想は世界的な保護主義の台頭で危機に面している。

 EU理念がそのまま世界に広がれば、世界は大きく変われることになる。50年後の世界がどういう理念で動いているのかも、日本の人口減少問題にも多角的な影響を与えることになる。

 (5)50年というのは長いようで短い時間の経過でもある。産業構造は重厚長大の製造、化学、流通からサービス、情報、AIの第四次産業革命と進み、50年後の世界、社会(world and society in after fifty years)ではさらなる進化、変化、革新が予測される。

 人口減少はそのまま人類社会の衰退を招くものであり打開策は必要となってくるが、世界の枠組み(framework)がどうなっているのかで方向性も大きく変わる要素でもある。

 (6)これからの50年は進化、変化、革新の大きさ、流れも早く、予測不可能なところもある時代だ。
 50年後の日本国民、社会の結婚観、生活観がかってのように子ども9人、10人家族形態にならないとも限らない。それでもすぐには人口構成の態勢は変わらないが、少しは人口構成に予測の幅があってもいいかもしれないし、何度も立ち上がれる国民、社会であってほしいと願うものだ。

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