(1)今回のブラジルサッカーワールドカップの特徴を見れば、中南米代表国がほとんど1次リーグを突破したのに比べ前回優勝国のスペイン、強豪国のイタリア、イングランドなど欧州代表国がことごとく1次リーグでほとんどが勝ち星をあげられずに敗退したことだ。
世界サッカーを二分する中南米と欧州で明暗がくっきりと分かれた大会という以上に、欧州代表国、強豪国の完敗による1次リーグ敗退が印象的であった。
中南米にはW杯ブラジル大会という地の利もあったが(gain the advantage of position)、高温多湿、スコールの中南米特有の気候も影響したのではないのか。
(2)中南米代表国ではW杯ブラジル大会にあわせて4年間をかけて有望な若手育成、世代交代でのチーム改革を進めて代表チーム編成方針の結果も見逃せない。中南米代表国には世代交代、若手有力選手の台頭、活躍が際立つ。
一方、4年前の優勝国のスペインは当時の主力選手の多くが残りながら1次リーグ敗退が決まったあとの1勝のみに終わった。イタリア、イングランドも同様の完敗の1次リーグ敗退だった。ともに世代交代、チーム再編成が至上命題となった。
(3)日本代表は1分け2敗でC組最下位で1次リーグ敗退となった。元プロ野球監督の野村克也さんは、勝ちに不思議あり、「負けに不思議なし」と述べているが、サッカー日本代表も負けるべきして負けたということだ。
世評は早くもザッケローニ監督(本日退任を表明)をはじめ選手個人の名前を出して敗れた責任評価、原因分析をしているが、サッカーはチームスポーツで敗因は「個人」のものでもなくチーム、選手全員の「力」が不足していた結果に帰結する、負けに「不思議なし」だ。
(4)欧州の伝統強豪クラブチームに所属しレギュラーとしてプレーする選手も何人か出て欧州組も多く選ばれた今大会の日本代表はこれまでの最強といわれたが、タレント(talent)は攻撃に偏ってディフェンダーでもサイド攻撃が持ち味の攻撃が評価されてのもので、守備(defender)にタレントを欠いたチームインバランス(imbalance)が弱点だ。
タレントがそろった攻撃陣もW杯レベルでは守備にも時間と労力と体力を費やしてゴール前でタレントを発揮できなかった。
(5)ブラジルが強い時は天才ストライカーはいたが、それだけではないチーム力、守備力、総合力の高さが特徴でもあった。
日本代表も攻撃力では早いパス回しに相手守備の裏をとる動きにあわせたサイド攻撃と型、決定力はあるだけに、それに専心できるゴールキーパーを含めて守備力のタレント育成が必要だ。
(6)今大会では日本代表に「風」は吹いていた(the wind blew for the japan)と思う。
第1戦のコートジボワール戦は開始早々に本田の芸術的なゴール前の左足シュートで先制してそのまま前半を終え、後半のわずか2分で2ゴールを決められての敗戦で、雨に濡れた疲労感が痛かった。
第2戦ギリシャ戦は前半終り近くにギリシャ選手の反則退場で45分以上を一人多いパワーゲームとなりながら、1点が遠かった。
第3戦はその時点で最下位のギリシャが2位のコートジボワールに2対1で勝ったため、同3位の日本がコロンビアに1対1の前半を終えて、後半に「仮に」、仮に2対1の僅差で勝っても得失点差で日本は決勝トーナメント進出が可能であった。
(7)たしかに1位コロンビアとの力の差はあったかもしれないが、日本選手が「風」を感じていればどう展開したのか、現実に結果は第3戦前まで最下位だったギリシャが2位となり決勝トーナメント進出を決めたのだ。
敗戦に不思議はないだろうけれども、1勝もできなかったという評価ほどの闘いでもなかった。
どれもこれもが日本に「風」は吹いてはいた(the wind blew for the japan)。ひとつ間違えてでも、その「風」をとられられなかった。
世界サッカーを二分する中南米と欧州で明暗がくっきりと分かれた大会という以上に、欧州代表国、強豪国の完敗による1次リーグ敗退が印象的であった。
中南米にはW杯ブラジル大会という地の利もあったが(gain the advantage of position)、高温多湿、スコールの中南米特有の気候も影響したのではないのか。
(2)中南米代表国ではW杯ブラジル大会にあわせて4年間をかけて有望な若手育成、世代交代でのチーム改革を進めて代表チーム編成方針の結果も見逃せない。中南米代表国には世代交代、若手有力選手の台頭、活躍が際立つ。
一方、4年前の優勝国のスペインは当時の主力選手の多くが残りながら1次リーグ敗退が決まったあとの1勝のみに終わった。イタリア、イングランドも同様の完敗の1次リーグ敗退だった。ともに世代交代、チーム再編成が至上命題となった。
(3)日本代表は1分け2敗でC組最下位で1次リーグ敗退となった。元プロ野球監督の野村克也さんは、勝ちに不思議あり、「負けに不思議なし」と述べているが、サッカー日本代表も負けるべきして負けたということだ。
世評は早くもザッケローニ監督(本日退任を表明)をはじめ選手個人の名前を出して敗れた責任評価、原因分析をしているが、サッカーはチームスポーツで敗因は「個人」のものでもなくチーム、選手全員の「力」が不足していた結果に帰結する、負けに「不思議なし」だ。
(4)欧州の伝統強豪クラブチームに所属しレギュラーとしてプレーする選手も何人か出て欧州組も多く選ばれた今大会の日本代表はこれまでの最強といわれたが、タレント(talent)は攻撃に偏ってディフェンダーでもサイド攻撃が持ち味の攻撃が評価されてのもので、守備(defender)にタレントを欠いたチームインバランス(imbalance)が弱点だ。
タレントがそろった攻撃陣もW杯レベルでは守備にも時間と労力と体力を費やしてゴール前でタレントを発揮できなかった。
(5)ブラジルが強い時は天才ストライカーはいたが、それだけではないチーム力、守備力、総合力の高さが特徴でもあった。
日本代表も攻撃力では早いパス回しに相手守備の裏をとる動きにあわせたサイド攻撃と型、決定力はあるだけに、それに専心できるゴールキーパーを含めて守備力のタレント育成が必要だ。
(6)今大会では日本代表に「風」は吹いていた(the wind blew for the japan)と思う。
第1戦のコートジボワール戦は開始早々に本田の芸術的なゴール前の左足シュートで先制してそのまま前半を終え、後半のわずか2分で2ゴールを決められての敗戦で、雨に濡れた疲労感が痛かった。
第2戦ギリシャ戦は前半終り近くにギリシャ選手の反則退場で45分以上を一人多いパワーゲームとなりながら、1点が遠かった。
第3戦はその時点で最下位のギリシャが2位のコートジボワールに2対1で勝ったため、同3位の日本がコロンビアに1対1の前半を終えて、後半に「仮に」、仮に2対1の僅差で勝っても得失点差で日本は決勝トーナメント進出が可能であった。
(7)たしかに1位コロンビアとの力の差はあったかもしれないが、日本選手が「風」を感じていればどう展開したのか、現実に結果は第3戦前まで最下位だったギリシャが2位となり決勝トーナメント進出を決めたのだ。
敗戦に不思議はないだろうけれども、1勝もできなかったという評価ほどの闘いでもなかった。
どれもこれもが日本に「風」は吹いてはいた(the wind blew for the japan)。ひとつ間違えてでも、その「風」をとられられなかった。