いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

流浪の国と民。 bohemian rhapsody

2021-06-02 20:13:50 | 日記
 (1)コロナ対策正真正銘の後のない政府の「勝負の3週間」に突入して、菅首相、二階幹事長からはすっかり解散の声は聞かれなくなった。立憲枝野代表もコロナ対策優先で解散につながる菅内閣不信任案を出さない意向を表明して、秋までには確実に実施される(衆院任期満了)総選挙政策どころでない緊急事態宣言延長の東京五輪開催を控えた「勝負の3週間」だ。

 (2)自民党では衆院選を意識したものだろう「こども庁」創設が「骨太の方針」で打ち出されたが、文科省と厚労省が主導権争いをして対立が表面化して結局は総選挙の主要政策にはならずに議論は選挙後(報道)に先送りとなる見込みだ。

 合わせるかのように野党立憲はこちらは「子ども省」設置を盛り込んだ「子ども総合基本政策」を議員立法で衆院提出した。

 (3)自民党の「こども庁」設置はデジタル庁を設置した菅首相の肝いりといわれて、ともに取り組みが遅れている社会問題に政治的取り組みを加速させようという個別型政策取り組み機関の設置だが、それなら高令者省、女性省、ひとり親省、共働き省、生活保護省と限りない遅れた政策課題の政府機関設置が必要となって、政策がどういうものかわからない菅首相、政府の取り組みの甘さがパラドックス(paradox)として浮足立ってみえる。

 (4)野党までがこの政府のスパイラル(spiral)な悪循環に付き合って対抗策とばかりに後追い政策提言をしているが、国民の支持率が一向に集まらない野党の問題点であり、こういう時こそ政策立案能力でリードして自民党にかわるべき政権担当能力を示すべきところだ。

 日本が抱える国家累積財政赤字1000兆円超えの財政健全化問題をどう考えるのか、議員の定数、報酬削減、縦割り行政のへい害、横割り行政による多様、多角的な業務改革、税制改革、改正による富、利益の社会的再配分、金融政策の偏向性がいくつもからんで整理、改善、改革が必要だ。

 (5)そうした政治が抱える問題の中にデジタル庁、こども庁は含まれて政府機関が組織的、構造的にいかに多様、多角的、効果的に取り組むのかの問題だ。関心、注目、目新しさばかり追って機関をつくってもムダのない効果につながるのか考える必要がある。

 日本の針路は正真正銘の政府の「勝負の3週間」が始まったが、東京五輪開催、総選挙と二山超えての先の展望が見えてこないコロナ流浪の国と民(bohemian rhapsody)だ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする