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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

大阪改革。 innovation of osaka area

2015-04-26 15:13:58 | 日記
 (1)大阪に行くたびに感じるのは人の多さに継ぎ足し、継ぎ足しの雑然とした無計画な街づくりだ。大阪駅地下街は何度行ってもすんなりと目的地に行く着くことができない迷路回路で悩ましい限りだ。

 商人の街として栄えた大阪だが近代化では乗り遅れて、経済力でも生活魅力でも東京に次ぐ大都市ながら大きく引き離されて全国下位に低迷し、次いでの初等中等教育でも同じ傾向で悩みは尽きない。
 大阪人気質というのがあるとすれば、こまかいことにはかまわずに、おおらかに生きていくことと、少々踏みつけられても不自由でも自分一人でないという連帯感情で楽しんでいるところなのかと思うし、それが改革を拒んでもいる。

 (2)その外部からは雑然と無計画な街づくりに映る大阪圏を大阪都に改編しようという橋下構想がいよいよ住民投票にかけられることになった。大阪市民を対象とする住民投票が明日告示されて5月17日に投開票される。

 府と市の二重行政を解消し財政、行政サービスの効率化、安定、均質化をはかることを骨子として大阪市を解体して5つの特別区に改編する大阪都構想だ。
 提唱する橋下大阪市長と議会が対立してなかなか構想案がまとまらずに住民投票につながらずにいたが、選挙協力から一転公明党の支持を受けて議会を通過して住民投票で決着をつけることになった。

 (3)大阪商人の街の礎となった堺市長が橋下大阪都構想に反対して対立しており、最近の大阪市有権者への調査では橋下手法への批判とあわせて都構想案に否定的な意見が多いとの報道もあった。議会では橋下大阪都構想案は理念倒れで目論みとは反対成果の結果になるとの主張で批判が強かった。

 しかし、冒頭のように大阪市を含めて大阪圏の政治、経済、教育、生活全般にわたる地盤沈下(sinkage of foundation)はあきらかで、都市改革が必要なのはあきらかだ。東京に次ぐ大都市の大阪圏復活は日本の経済、文化教育再生にとっては重要な問題、課題であり、大阪圏自らが考え、改革する姿勢は評価していいものだ。

 (4)堺市もかっての商人、貿易交流の街の礎の繁栄の面影はなくたたずんでいる。そこで大阪都構想案が住民判断に耐えうるものなのかどうかは異論はあるようだが、もちろん都構想案が完成型であるはずもなく執行後は行政改革を重ねて見直していく必要があるのは、現在の国の政治も同じだ。

 (5)議会との意見の違い、正反対の成果結果を見ているとみだりに急ぐ必要もなく、もう少し時間をかけて協議検証する必要もあるようにも思える。
 住民投票には賛成、反対のほかにそういう意見、意思の選択肢もあっていいのではないのか。

 大阪圏が変わらなければならないのは間違いのないところで、利害関係者の大阪住民ひとりひとりが時流(trend)に流されることなく熟慮して考えることである。

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