goo blog サービス終了のお知らせ 

いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

日本からリードする国際社会。 it leads out the internat. society from japan

2015-04-02 19:37:44 | 日記
 (1)グローバル社会で日本人も積極的に海外に挑戦してほしいと願う政府、大学だが、デフレ不況で雇用不安の日本社会では若い人の間ではなかなか海外留学、就職へとは向かわなかった。
 同じ様にここ10年来では米国に次いでノーベル賞授賞者の多い先端的科学技術国の日本だが、海外からの留学生は期待したほどは伸びていない。

 大学の国際的な評価も国の教育投資の低さもあって高くはなく、日本トップの東大がせいぜい20位台と低いままだ。
 危機感を持った大学は国際基準に合わせるように大学の秋入学移行で留学生の確保を目指しているが、賛同大学も少なく最近はあまり聞かれなくなった。

 (2)しかし、グーグルやアップルが高度情報産業から「モノ」づくりへの事業拡大を目指して数年前から「東大の人工知能(AI)を研究する大学院生らのリクルート」(報道)を始めていた。

 グーグルやアップルは独自の自動運転機能開発により自動車産業への参入を模索しているニュースも報じられている。「IT」はお手のものだろうが、自動車製造は何千にも及ぶこまかい部品組み立てが必要な産業で部外者の参入には企業独自のノウハウ技術の高い特性ハードルがあるといわれている。

 (3)そこで自動車産業ではハイブリッド(HV)技術、EV技術で今や本場米国自動車産業をもしのぐ高い技術力、製造力、商品力の日本の「AI」技術力に注目しているのだろう。

 年収1800万円で豊富な資金力、高度研究環境も整っている米国IT大手グループの青田買いリクルート(recruit)では、大学でも「国内産業の将来を考えると日本にとどまってほしいが、行くなとは言えない」(報道)と頭脳、技術の海外流出に危機感をあらわす。

 (4)経産省も「AIを握られれば強みのあった業界の勢力図も一変し、日本が『下請け工業国』となりかねない」(報道)と分析する。
 なんのことはない、積極的に若い人に海外挑戦を仕掛けて、海外からの人材も多く受け入れようと目論む政府、大学も米国IT産業からの日本の人材のリクルートにはすっかり消極的、受け身の保護主義に転換している始末だ。

 日本の高い先端的科学研究開発技術力が国際的に高く評価されているのだから、海外企業からのリクルートは当然の帰結でもある。

 (5)もちろん優秀な技術開発力の人材が海外に流出することは日本の産業にとっても痛手ではあるから、グローバル社会だからといってあまり海外挑戦ばかりをかりたてることはしないほうがいいだろう。

 日本に居たって十分グローバル社会は受け入れられる今日的世界だ。日本の本質を見い出せずに時流、風潮に流されるのが日本社会の狭い了見だ。

 (6)日本からリーダーシップを発揮して国際社会をリードしたことはめったに聞いたことがない。大体が国際社会で10年くらい通用したものの後追い追随だ。
 若い人材にはぜひ国際社会を日本からリードする(it leads out the internat. society from japan)能力を発揮してほしいと願うばかりだ。

 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする