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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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私的な財津和夫論。第15回 private essay about k. zaitsu

2011-05-25 19:25:43 | 日記
 「私的な財津和夫論」の第15回は、「夕日コンサート」です。
 15 夕日コンサート
 新潟県の日本海は、夕日のきれいな海岸線が続く。小針が浜、青島海岸は夕日がさらに見応えのある砂浜として知られている。この小針が浜、青島海岸では、新潟夏まつりの野外イベントとして日本海夕日コンサートが毎年開催されています。
 今年は、8月6日(土)(雨天順延)の青島海岸での夕日コンサートに財津和夫さんが出演します。

 財津和夫さんは、20年前の91年8月10日小針が浜で開催された夕日コンサートにゲストとして出演しました。89年にチューリップを解散して本格的なソロミュージシャン活動を開始して2年の43才の若いミュージシャン財津和夫さんです。
 91年8月の夕日コンサートは、服部克久さん率いるオーケストラの「音楽畑」シリーズの演奏を中心に財津和夫さんはじめサーカス、タイムファイブなどゲストが出演しました。

 会場は、小針が浜に日本海に向かって野外ステージを組んで砂浜は6万人(報道)の観客で埋め尽くされました。ちょっと振り返ってみます。

 新潟駅前には薬味、ニンニクたっぷり自由のラーメン店がありまして、腹ごしらえをしてバスで小針が浜に出かけます。雪国のラーメンは、濃く厚い味覚が特徴でおいしさを引き立てて格別です。
 曇り空ですが、真夏のことですからとにかく暑い小針が浜です。オーケストラサイズの広い野外ステージの裏には出演者楽屋のプレハブハウスが設置されていて、バックステージ砂浜には出入りが自由往来でした。

 財津和夫さんが白いしわしわのシャーツを着てハウスの周辺を散策しています。43才の青年ですからとても精悍で、しかし落ち着いて真剣なまなざしがミュージシャンらしくないと言いますか、印象的です。記念に写真を撮りました。
 すでにステージ前はオープンになっており、リハーサルも見ることができます。砂浜ですが日傘を差した和服の女性も目につきます。財津さんに声援を送っています。
 財津さんは白いシャーツのまま、オーケストラに財津バンドのアコギ奏者をバックにしてリハーサルをすませました。

 コンサートは午後6時30分すぎに服部克久さんオーケストラの「音楽畑」シリーズの演奏で始まり、財津さんは今度はレンガ色のシャーツでステージに登場して3~4曲歌い演奏しました。
 ステージは海岸砂浜で夏風が強く吹く小針が浜、財津さんのシャーツが風に旗めいています。曲の合間に気持ちがいいのか、財津さんは両手を腰に当てて胸をそらしてステージから遠くの日本海を悠然と眺めています。
 43才の青年ですから、その風景、風貌は龍馬のイメージと重なります。力強かったですね。曇り空が晴れずにあいにくきれいな夕日は見ることができません。

 コンサート終了後、市内のホテルに戻りテレビのスイッチを入れた午後11時のNHKの全国ニュースに、夕日コンサートの模様が取り上げられており、丁度財津さんの歌う姿が画面いっぱいに映し出されて紹介されています。
 巡り合わせが不思議と財津さんとの出会いに集積された1日でした。

 1週間後に名古屋で開催された財津さんとタケカワさんの「ビートルズが夢だった」
コラボレーションコンサート終了後、夕日コンサートでの記念写真を紹介しましたが、財津さんはひと言「なつかしいなぁ」でした。
 まだそんな悠長な時代だったんですね。今は、どの会場も安全上の意識から厳しく管理されています。

 今年8月に20年振りに財津和夫さんが出演する日本海夕日コンサート、青年から熟年へ、どんな「風」がステージに吹くのでしょうか。どんな「風」をステージに吹かせるのでしょうか。財津さんは。

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