いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

サマータイムと土日操業。 effect and mass

2011-05-20 19:28:09 | 日記
 (1)昨今は、朝5時に目が覚めると外はすでに真昼のような太陽が降り注いでいて、時計の時刻をよくよく確かめてはこの時計本当かいなと思うことがしばしばだ。
 一日内の正味時間サイクルの設定を繰り上げるサマータイムは、電力消費のピークを移動させるだけのことで電力消費抑制効果につながらないと言う意見も聞く。

 しかし、早朝5時に真昼のような太陽が降り注ぐとは言え、いまだ外気が冷めた早朝時間帯の空調使用頻度は比較少なくなることはあきらかで、この時期の早朝は設定温度も冷温高めで済むし、電力消費ピークも午前中になる冷温効果も期待でき、終業時間が繰り上がったことによる外気が過熱した時間帯の業務空調不稼働を考えれば、電力消費抑制に貢献することはあきらかだ。
 人間の体内時計の設定変更、順応性に少々の時間、戸惑いが必要と言うことだ。

 (2)この時期の早朝の明るさを考えれば、2時間も一日のタイムセットアップ(time set up)を繰り上げてもいいのではないのかと思う。空調を除けば一日の電力不稼働時間も延びて、それはそれで仕事、趣味、家庭サービスなどと多様に活用することも可能だし、グローバル社会での海外時差との解消にも少しは役に立つというものだ。

 東日本大震災による日本社会の今夏の電力供給不足解消のためにも、サマータイムを「ゼロ」からのスタートに取り入れてもいいのではないのか。
 実現に向けては、効果もさることながら「ゼロ」からのスタートという「震災復興コンセプト」の国民共有意識が大事だ。

 (3)もうひとつこの夏の電力供給不足の解消のために、日本自動車工業会が自動車、部品製造関連産業一体となって電力需要が高まる木、金曜日を休業日として、余裕のある土、日曜日を操業日とすることを決定した。

 自動車業界の一部では、以前、世界的なエネルギー危機(石油ショック)への対応として、同じく土、日曜日を操業日としたことがあった。
 当時実施されたが、いつの間にか土、日曜日操業は取り止められて元の平日操業に戻っていた。
 理由は、当時のエネルギー危機の収束見通しが不透明な中、土、日曜日に家庭サービスが家族と共有できない友人、親子間などなどのコミュニケーション不在への不満、不適応、ストレス(stress)が原因だったと聞いている。

 今回のケースは、電力需要がひっ迫する夏時間帯限定ということもあり、実現効果は期待できるのではないのか。

 (4)サマータイム導入で電力供給不足に事足りればそれでいいし、体内時計の変更、調整(adjustment)にはストレスも大きく作用して個人差もあり、せめて一日、一週間の正味時間サイクルは変わらないサマータイム導入で夏場の電力供給不足対策を考えたい。問題は実施期間と体内時計の調整、適応力だ。

 原発不安が現実となり、中、長期的には「収入に見合った生活観」による安全エネルギーの「マス(mass)」に合わせた社会構造への変化が基本だ。

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