オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

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IPDB、こまやなど日本製5機種をリストに追加

2021年01月17日 20時14分40秒 | ピンボール・メカ
前回の記事で、ワタシはピンボール関連ウェブサイトの世界最高峰である「The Internet Pinball Database(IPDB)」に、タイトーの「アポロボール」についての情報をメールでタレ込んで以降、情報の交換を続けていると述べました。

そのやりとりの中で、IPDBから、「Caitlynが彼女のブログで言及している『ビート&スパーク』と『ジャンボキック』について教えてもらえまいか」とのご質問がありました。

この「Caitlyn」とは、拙ブログにしばしばコメントをくださっているカナダのCaitlynさんのことです。今月2日、彼女はご自分のブログで「exploring the arcade in ずべ公番長 ざんげの値打もない 」と言う記事をアップしました。そこには、「ずべ公番長~」というタイトルの邦画(調べたら東映が1971年に製作したものだった)に登場するゲーセンのシーンがいくつか掲載されていました。

Caitlynさんはよくこのように古い日本のTVや映画からゲームセンターのシーンを拾い出して、そこに登場するゲーム機を同定しようとされています。ご本人は「自分は日本語はまったく解さない」とおっしゃっていますが、それにしてはどこからこんな情報を得るのか不思議です。というのはともかくとして、キャプチャ画像には、ワタシが一昨年の夏に大阪駅前第2ビルの「ZERO」というゲーセン(その後惜しまれつつ閉店)で見た「ホームランゲーム(日本展望娯楽、1960年代)」(関連記事:大阪レゲエ紀行(7・最終回)) DAY 2・その2:大阪駅前第2ビルB1「ZERO」)と、「ジャンボキック」及び「ビート&スパーク」と読めるバックグラスを持つゲーム機などが見えます。




Cailtynさんのブログに掲載されている、映画「ずべ公番長 ざんげの値打もない 」画像の一部。1枚目には「ホームランゲーム」が、2枚目にはバックグラスに「ビート&スパーク」と「ジャンボキック」の文字が見えるゲーム機がある。

実はワタシは、IPDBからご質問をいただく前に、Caitlynさんからこれらのゲーム機について何か情報を持っていないかと言う内容のメールをいただいていました。残念ながらワタシは、そこに見えるゲーム機のメーカーや製造年などがわかる資料を持っておらず、せいぜい「ジャンボキック」と「ビート&スパーク」の2機種は、日本娯楽機の「ウルトラアタック」(関連記事:初期の国産フリッパー・ピンボール:ウルトラアタック(日本娯楽機、1970年代?))と類似または一致する特徴が見られると指摘するのが精一杯でした。

また、IPDBからは、「Caitlynから聞いた」として、拙ブログの過去記事「初期の国産フリッパー・ピンボール:こまや製作所製の2機種」のリンクを示して、「ここに掲載されているフライヤー画像でもっと解像度が高いものを入手することはできるだろうか」との問い合わせもいただきました。このフライヤー画像は、「ナムコチラシ研究所」というブログを運営されているニャームコ2865さん(Twitter ID:@discbar)からご厚意で送っていただいたものですが、ブログに掲載するにあたっては推奨サイズに縮小していたので、縮小前の画像を送りました。

こうして何度もやり取りを重ね、遂にIPDBに以下の日本製ピンボール機5機種が新たに追加されました。

*Beat & Spark (ビート&スパーク)* - https://www.ipdb.org/machine.cgi?id=6771
*Jumbo Kick (ジャンボキック)* - https://www.ipdb.org/machine.cgi?id=6772
*Let's Go Moon! (レッツゴームーン)* - https://www.ipdb.org/machine.cgi?id=6773
*Indy Game (インディゲーム)* - https://www.ipdb.org/machine.cgi?id=6774
*Crazy 15 (クレイジー15)* - https://www.ipdb.org/machine.cgi?id=6775

IPDBは日本製の古いピンボール機を掲載することにも積極的ですが、ただ、今回追加された5件は、「存在が確認されている」くらいの情報しかなく、まだまだ十分と言うにはほど遠い状態です。もし、拙ブログをご高覧くださっている皆様の中で、メーカー情報、筐体画像、フライヤーなどの資料、エピソードなどご存知の方がいらっしゃいましたら、IPDBにご寄稿下さるか、または拙ブログにてお知らせいただければお取次ぎいたします。

また、上記以外の初期の国産ピンボール機についても、提供しても良いという資料がございましたらお知らせください。皆様のご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。