ペルガモン展展示物の中で、気になる小品のひとつに、標記、アトラス像浮彫・カタログ番号182、がある。
ガンダーラ地方起源の25センチ足らずの小さな石像だ。東洋的で愛嬌のある、なんともほほえましい顔だ。ライオンの皮を被っているので、直感はヘラクレス、だが、有翼だ。
この小品について、カタログの説明冒頭は、「彼らは複数で表され、仏塔基壇に横一列に並んでそれぞれが仏塔上部を両肩で担っている。この姿が、ギリシャ神話の中で天球を背負うアトラスを想わせることからこの名で呼ばれているが、本来の名も役割も不明である」、となっている。
この石像の名や役割について、急がず、あせらず、調べたい、と思っている。
ところで、地図帳をアトラスというのは、アトラスが地球を背負っていることに由来する、と思っていた。が、これは間違い。この誤った理解をしている人は結構多いらしい。
とにかく、アトラスが背負っているのは天球だ。
誤解に至った経緯について、解ったことは次。
・ティタン族の一員として、アトラスはゼウス達神々と戦い、敗れた。この結果アトラスは、ゼウスによって、大地(Gaia)と天球(Ouranos)が再び仲良くならないよう、大地の西端に立たされ、天球を支えさせられた(引きはなす役目を負わされた)。
・メルカトールが作った地図帳の表紙に、アトラスが天球を背負っている図柄が採用され、ここから、上に示したような誤解が始まったらしい。
ガンダーラ地方起源の25センチ足らずの小さな石像だ。東洋的で愛嬌のある、なんともほほえましい顔だ。ライオンの皮を被っているので、直感はヘラクレス、だが、有翼だ。
この小品について、カタログの説明冒頭は、「彼らは複数で表され、仏塔基壇に横一列に並んでそれぞれが仏塔上部を両肩で担っている。この姿が、ギリシャ神話の中で天球を背負うアトラスを想わせることからこの名で呼ばれているが、本来の名も役割も不明である」、となっている。
この石像の名や役割について、急がず、あせらず、調べたい、と思っている。
ところで、地図帳をアトラスというのは、アトラスが地球を背負っていることに由来する、と思っていた。が、これは間違い。この誤った理解をしている人は結構多いらしい。
とにかく、アトラスが背負っているのは天球だ。
誤解に至った経緯について、解ったことは次。
・ティタン族の一員として、アトラスはゼウス達神々と戦い、敗れた。この結果アトラスは、ゼウスによって、大地(Gaia)と天球(Ouranos)が再び仲良くならないよう、大地の西端に立たされ、天球を支えさせられた(引きはなす役目を負わされた)。
・メルカトールが作った地図帳の表紙に、アトラスが天球を背負っている図柄が採用され、ここから、上に示したような誤解が始まったらしい。