196 きりぎりすいたくな鳴きそ 秋の夜のながき思ひは我ぞまされる
人のもとにまかりける夜、きりぎりすの鳴きけるをききてよめる
藤原ただふさ
キリギリスさん、こんな夜中に、そんなに鳴き続けないでください。鳴きたいのは私のほうなんだから。
キリギリスは昼間鳴く。だから、この歌の言うキリギリスは、我々の知っているキリギリスではない。コオロギであろう、とされているらしい。
楽しい語らいを期待して訪れたのに、キャーピーキャーピー、グチや泣き言ばかり、いいかげんにしてくれよ、も~、といった感じの歌でしょうか。
古代の日本における婚姻関係は、天皇からして、妻問いだったそうですが、気に入ってもらうためには大変な努力が必要だったに違いありません。
現代の日本をみるとき、先祖がえりをしているような気がしないでもありません。
人のもとにまかりける夜、きりぎりすの鳴きけるをききてよめる
藤原ただふさ
キリギリスさん、こんな夜中に、そんなに鳴き続けないでください。鳴きたいのは私のほうなんだから。
キリギリスは昼間鳴く。だから、この歌の言うキリギリスは、我々の知っているキリギリスではない。コオロギであろう、とされているらしい。
楽しい語らいを期待して訪れたのに、キャーピーキャーピー、グチや泣き言ばかり、いいかげんにしてくれよ、も~、といった感じの歌でしょうか。
古代の日本における婚姻関係は、天皇からして、妻問いだったそうですが、気に入ってもらうためには大変な努力が必要だったに違いありません。
現代の日本をみるとき、先祖がえりをしているような気がしないでもありません。