水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

蛙始めて鳴く(19/72)

2010-05-05 05:02:26 | 72候
 今日は、72候の「蛙始めて鳴く」だ。

 日本人は、蛙の声を好意的に聞いてきた、と思う。

手をついて 歌申しあぐる 蛙かな  宗鑑

 水田が身近にあって、蛙が日常的に存在していたからだ。

 一方乾燥地の多い英語社会では、蛙の声を不快音ととらえるようだ。
例えば、風邪などで、しゃがれれ声になってしまったときの成句に、「咽に蛙を飼っている」(I have a flog in my throat.)という。

 成句といえば、井の中の蛙~~~、というのがある。

英語にも同じようなのがある。

・小さな池にデッカイ蛙(big frog in a small pond)
・水溜まりの中の一番でっかいガマ(biggest toad in the puddle)

 これらは、「大海を知らず」の意味合いに使うのではなく、「はきだめの鶴」に近い意味合いに使うらしい。「番長」が最も近い意味合いの日本語か?

The present biggest toad in Japan may be the most undesirable guy in the public. 

そういえば、ガマガエルの鳴き声を聞いたことがまだない。彼らはなんと鳴くのか?