あってはならない毒ゴメ事件が発生しています。
国は、ここ毎年、ミニマムアクセスで77万トンのコメを
輸入しています。
このコメの輸入検査で、ベトナム米からカビ毒のアフラ
トキシン(強い発がん性がある)が、また、中国米からは
毒餃子事件に登場した農薬のメタミドホスが検出されて
食品用には適合しない事故米とされて分離保管されました。
これを大阪の穀物商社の三笠フーズが、食用適合米と
して販売し、一部が九州の焼酎メーカーに販売されて、
製品化され、市場に出回ってしまいました。
04年4月には、3.3トンを1万円で国から購入しています。
1Kg当り、3円、10キロでは30円で、国際価格並だった
でしょうが、正規米として販売されています。
これは一部で、農水省から購入した事故米は、合計で
1779トンの膨大な量になり、全てはないにしても相当
の量が市場に品質上は問題のない良品として出回って
しまったのです。
メタミドホスの場合は、17年に食料品の安全性確保に
備えて、厚生労働省は、食品に残留する農薬の限度量が
一律基準、0.01ppmと引き下げられ、厳しくなりました。
結果として以前より多くの事故米の発生を呼んだことに
なったのですが、会社の関係者の、倉庫に一年から
一年半保管すれば、残留数値は下がるから問題はない
という発言まで飛び出していて、食の安全に対する
認識の無さ、また、「悪いこと」をしたという反省のカケラも
ない対応に腹立たしい限りです。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
安全と安心の非常持出袋の準備は?