北京オリンピックの開催に備えた建築物で、世界最高
の金額が投じられた(ている)のが、CCTV(中国中央
電視台)の新社屋です。
日本で言えば、NHKに相当する中国共産党のメデイア
の中枢である、この中央テレビ局の建物は、遂に、
オリンピック開催日までに、世界から集まってきたメ
デイア関係者たちの前に、その雄姿を現すことが
できませんでした。
唯一つ、国の威信の発揚に寄与しなかった役者だった
といえるでしょう。
その姿は、確かにガラスやタイルで覆われて、きらび
やかではあっても、それは仮の姿で、完工に見せかける
ための仮衣装で、未完成のままでした。
8億ドル(約850億円)もかけたこの建造物は、構造的
欠陥があり、建物の重心が建物の外にあるという、前代
未聞の構造のため地震で容易に倒壊する危険性を
抱えているといいます。
見せ掛けであったのはこのCCTVの新社屋だけでなく、
五輪招致の条件として約束された人権に関わる報道や
行動の自由の拡大は反故になり、また、国歌斉唱の
子供の口パクや、少数民族代表の女子が、実は支配層
の漢民族であったりと、仮装がばれた見せ掛けだけでも、
話題を呼ぶことの多い結果でした。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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