大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

中国 不動産業界へ63兆円の融資枠も遅すぎた

2023年01月04日 | Weblog

備えよ常に! 備えあれば憂いなし


        



中国の不動産業は、鋼材やセメントにエレ

ベーター、更に家具や調度品など関連産業を

含めるとGDPのほぼ3割前後を占めるとされる。

今後10年間に、都市化や結婚などによって

民間住宅需要が年平均約12億㎡発生すると

想定されているが、国家統計局の資料では、

現実の販売面積は2013年から一貫してこの

水準を超え、2021年には約18億㎡に達していた。

実需を50%も上回る住宅が供給され続けていた。

当然ながら一旦、売れ行きが止まる事態が

発生すると市場は崩壊するのは当然だった。

不動産市場調査資料では、売上高上位100社の

住宅販売総額は、2022年11月では前年同月比

25・5%減だったが、2022年11月比では半減。

在庫整理が順調に進めば、現在の状態が

適正供給量に近いことになりそうだ。

だが、在庫量も桁が違うようだ。

最近では、上海の一等地にある建築面積1万㎡を

超える20戸の高級戸建て群の競売では、入札者が

一人も現れなかったという。

在庫物件の処理も並大抵ではない。

これまでは、ある程度の不動産はアリババなどが

運営するオークションサイトで販売処理されて

きたが、今はそれも習近平の手で扉が閉ざされた。

だが、低迷する不動産市場回復に向けて、政府は

金融面の救済措置に動いた。

11月21日に、政府の指示により国有銀行が

相次いで不動産会社向け融資枠を設定。

国有銀行を通じで、不動産開発業界に63兆円の

巨額融資を行うことを決定している。

国有銀行最大手の中国工商銀行は、住宅最大手の

碧桂園など12社が対象に融資を始めた。

支援策では[不動産融資の合理的かつ適切な

水準の維持]を求めている。

国有銀行は、国有不動産企業との再編整理を

目的としてるとの指摘も。

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