韓国人にとって、自前のロケットの打ち上げは
長年の悲願だったが、10月21日にやっと待望の
ロケットを打上げることには成功した。
2009年と2010年には、ロシア製のロケットを
用いて打ち上げを行ったが、2度とも失敗。
2013年1月30日に、全麗南道の羅老(ナロ)宇宙
センターから[羅老号]が打ち上げられ、初めて
搭載された人工衛星[羅老科学衛星]も無事に
目標の周回軌道に乗せることに成功し、世界で
10番目のロケット打ち上げ国になったと大騒ぎ。
だが、この時も1段目のブースターはロシア製を
使用しての打ち上げだった。
前年12月に、韓国大統領選中の朴槿恵候補は
2020年には、月面に太極旗がはためくだろうと
ぶち上げて、大いに科学大国を煽っていた。
風のない月面に太極旗をはためかすとは、と
こちらも話題になったが、その後の在任中を
通じて、自前のロケットブースター開発に
熱心に取組んだが、2020年までに月面に旗が
立つことはなかった。
そして10月21日、待望の初の純国産ロケット
[ヌリ号]が模擬人工衛星を搭載して打上げた。
世界7大宇宙強国への飛躍とメディアは煽って
打上げはしたが、衛星の投入には至らなかった。
重量が1・5トンの模擬人工衛星を搭載した3段目
ロケットの噴射が予定通りに行かなかった
ため、衛星の投入が出来なかったという。
要するに、ロケットを打ち上げるだけの
世界10番目の国の域を出られなかったのだ。
1・5トンの衛星投入に成功して、世界7番目の
ロケット大国の仲間入りをしたはずだったが
期待は虚しく気体となって消えた。
日本や北朝鮮と肩を並べることが叶わなかった
ことが何より悔しいという無念さが満ちている。
2021年2月10日に、アラブ首長国連邦(UAE)が
宇宙探査船[アル・アマル]を火星周回軌道への
打上げに成功した。
このニュースに対して、ロケット打ち上げで
先を越された韓国は、韓国企業の技術陣が
2000年代にUAEに技術指導をした成果だと
報じていたが、この技術陣をしても、今回の
ヌリ号による模擬衛星の地球周回軌道投入の
技術は難しかったらしい。
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