日本人は、古来、自然と共存し、自然の中に
神を見て文化を築いてきたが、無神、無宗教で
神の存在を否定する中国では、自然とは戦う
相手であり、克服すべきものだとする。
世界最大のダム、三峡ダム完成で中国指導部は
胸を張り、自然を制御することに成功したと
宣言し、祝った。
2020年の豪雨で、三峡ダムが貯水容量を超えた
ときは、下流域に住む4億人の人々は、決壊の
可能性を知り、不安に慄いた。
中国政府は、第14次5ヶ年計画(2021~25年)の
重要プロジェクトの一つに、三峡ダムが2020
年に記録した、年間約1030億kWhの約3倍の
発電容量を備えたダム建設がある。
バングラデシュで、インドの大河ガンジス川と
合流してインド洋に流れ込むブラマプトラ川の
上流のヤルンツァンポ川に、年間3000億kWh
程度の発電容量を備えたダムを建設する計画。
ヤルンツァンポ川は、チベット高原を源流と
して、川の平均標高が約4000mの高地に在る。
氷や氷河の溶解で、洪水や地滑り発生が懸念
される地帯で、現実にダム建設予定地の上流
約40Kmに在るチベット自治区林芝市米林県
付近で2018年10月に大規模な地滑りが発生。
この地滑りで、東京ドーム約480個分に相当
する約6億立方メートル堰止湖ができており、
2021年3月にも大規模な地滑り発生があった。
近年の気候変動に伴う氷河の融解に加え、集中
豪雨が重なって地滑りが発生し易くなっている。
2021年2月7日には、インド北部ウッタラカンド
州でヒマラヤの氷河の一部が崩壊して大洪水が
発生したため、下流で水力発電所の建設工事
現場の190人が土石流に流され、14人死亡、
170人以上が行方不明になる事故が発生した。
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