仏パスツール研究所の研究チームは、新型
コロナ発生から半年後の2020年夏、ラオス
北部の森で捕獲したコウモリから糞などの
サンプルを採集し、このウィルスを分析した。
その結果、発見したウイルスのうち3種類は
新型コロナウイルスと非常に似ていて人間の
細胞と結合が可能だったと発表した。
新型コロナウイルスは、人間の細胞の表面の
ACE2という受容体にくっ付いて人間を
感染させるが、このウイルスにも似た特性を
備えていることが突き止められた。
新型コロナ初期の変異株よりも、はるかに
優越した感染力を持つという。
今回の発見で、コロナウィルスは自然界で
容易にヒトに感染を広げる機能を獲得できる
ことを示すものとして注目されている。
このため、武漢での起源を巡る論争にも、
影響を与えるとしている。
科学者は、このウイルスの家系図を通して
潜在的に危険なウイルス変異株がどこに隠れて
いるか、これを探すためにどんな動物を研究
すべきかの手掛かりを得ることができるとする。
現在までに、発見されたウイルスのうち新型
コロナウィルスに最も似ているのは、2020年に
中国雲南省のコウモリから発見された[RaTG
13]で、新型コロナウイルスと96%一致する。
新型コロナウイルスと[RaTG13]は、約40年前に
コウモリを感染させた共通祖先を持つと推定。
研究チームが、サンプルを採取したラオスの
現場は、[RaTG13]が発見された雲南省から
約240Km離れた場所だという。
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