6月初め、ブラジルの食肉処理施設の従業員が
武漢ウィルスに集団感染し、感染者の1/4
以上を占めて問題視された。
ブラジルは、世界最大の牛肉と鶏肉の輸出国。
国内には、450ほどの食肉処理施設があり、
90万人ほどが働いているという。
米国でも、感染拡大の当初に、食肉処理施設で
集団発生し、流通が止まるとパニックが発生
するとして、工場を止めるなとの声が出た。
トランプ大統領は、感染拡大地域10郡をホット
スポットと指定したが、内6郡内に存在する
食肉処理施設に対しては、操業を止めない
ように大統領令を出すほど、肉不足は大事。
食肉文化を謳歌するドイツでは、食肉加工品
なしでは食事が始まらない。
米国で食肉加工施設で働く労働者は主に
中南米からの移民であり、ドイツでは東南欧の
ルーマニアやポーランドなどからの移民や
出稼ぎ労働者。
彼らは、衛生管理が劣悪な狭い寮などに詰め
込まれて生活しているため、以前から劣悪な
労働や住宅環境改善に備えた試みはされて来た。
しかし、手に入れた肉食への飽くなき欲望を
犠牲にしたくないため、見て見ぬふりをして
やり過ごして来たことへの反省の動きも。
過酷な労働環境に加えて問題なのが、施設内
での温度だとされる。
ウィルスの生存に適した低い温度や湿度を
備えているため、ウィルスの棲息に最適なのだ。
ウシが排出する多量のメタンガスが、地球の
温暖化におおきな影響を与えていることもあり
肉食を止める運動が勢いを得ている。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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