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文在寅は、韓国経済の現在の指標が全てに
おいて悪化の兆候を備えているにも拘わらず、
国民には常に、韓国経済の基礎体力は強固で
あり、根本的な成長は健全であると説く。
これは多分に、国際的な評価を備えた信用
格付け会社による韓国のランク付けが、
日本より概ね2ランク上位に評価付けされて
いることによるものだろう。
8月上旬のフィッチの信用格付けでも、韓国
経済の根本的な成長は健全で、政府の債務
比率が低いことによる財政の健全性、通貨・
金融までを考慮して、韓国経済に対する
信用度が依然として高い水準を備えていると
して、日本より2段階高いダブルAマイナスに
据え置きの評価をしている。
だが、専門家の解釈は異なる。
国の財政の健全性に関しては、日本は非常に
国債の発行額が多いため、評価はアフリカの
国と比較して語られる。
しかし、国債の格付けは、元利金の支払い
能力を判断しているだけであり、国の経済が
備えている将来性を判断材料に加えていない。
韓国は、過去二度の通貨危機直前の国債の
格付けに問題はなかったが、一転してウォン
暴落により破綻に追い込まれている。
昨年度から、韓国企業の業績悪化は甚だしく
営業利益は40%以上も落ち込み、利益で
借入金の利息も支払えない企業が32・3%に
上り、大手の韓国電力公社や現代重工業
なども営業損失を出す赤字会社だ。
企業業績の悪化は、税収減に直結して国債の
利子支払いにも窮することになる。
韓国経済の現状は、通貨危機前夜に似る。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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