中国の鉄道事業を運営する鉄路総公司の3月末
時点の負債残高が、過去最高の5兆2683億元
(約87兆2400億円)に達し、2018年通年の事業
純利益の2580分に相当する金額だった。
2018年の運輸収入は7569億元(約12兆5500
億円)で、うち客運収入は3570億元(約5兆
9200億円)、貨物輸送収入は3522億元(約5兆
8400億円)、純利益は20億4500万元(約339
億円)で前年の18億1900万元(約302億円)を
12・2%余上回り、過去最高だった。
経済の底上げに備えた相次ぐ鉄道建設投資の
増加で、2018年末の負債残高は5兆2134億元
(約86兆4300億円)だったが、年初からの投資
増で2019年3月末にはさらに増えて5兆2683
億元に達し、過去最高になった。
中国鉄路総公司の巨額の負債は、中央政府に
よる地方開発、経済発展策などの政策による
ほか、いざというときに備えた軍の迅速な
移動を目的としていることもあり、高速鉄道
網の急速かつ大規模な建設事業を続けている。
時速250㎞以上で走る中国の高速鉄道網は、
2018年末で2万9000キロを超えた。
この内、利益が出ているのは大都市エリアを
結ぶ北京と上海間の京滬高速鉄道、北京と
広東間の京広高速鉄道のみだとされる。
西南交通大学の教授は、鉄路総公司の資産
負債比率は65%前後で、資産は優良な国有
資産であり、債務は鉄道体制・メカニズムの
改革の深化といった措置により形成される
厳格なリスクコントロール制度を備えている
ので、完全に、適切に対処ができる。
リスクを適切にコントロールすれば、中国は
高速鉄道発展の新たな黄金の十年を再び迎え
ることが完全に可能だと自信をのぞかせている。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
健康と安心のメタボへの備えは?