高齢化政策などが専門の大学教授の話では、
少子高齢化が急速に進む中国では、高齢者の
増加に伴う認知症患者のケアが喫緊の課題と
なって来ており、対応に備えて日本のシス
テムを参考にした制度が検討されている。
2018年末現在、60歳以上の高齢者は2億5000
万人いて、人口の17・9%になる。
65歳以上では、1億6700万人で12・0%になる。
2050年での推計では、60歳以上の人口は
5億人に達し、人口の35%を占める。
これは、世界一の高齢化率の日本の43%や
韓国の41%に比べれば、決して中国は最も
ハイスピードで高齢化する国という訳でもなく、
将来的に最も高齢化した国になる訳でもない。
しかし、人数で見れば世界一の高齢者の多い
国になることは間違いなく、高齢化に伴う
認知症患者の増加が大きな課題となる。
中国では、認知症の高齢者は1000万人で、
65歳以上では6%が認知症であることから、
高齢者数が5億人に達する2050年には、認知症
患者数は3000万人規模に達する可能性がある。
中国では、年金と医療保険は既に国民皆制度と
なっており、高齢者が定年退職すると年金を
平均月額で3000元(約5万円)~4000元ぐらい
受取れ、金額的には十分といえる。
しかし、現在、在宅で認知症ケアをする場合、
月に1万元以上必要となり、年金では足りない。
そこで、日本が制度化している高齢化に備えた
社会保障と長期の介護保険が参考になるとする。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
健康と安心のメタボへの備えは?