福島原発の事故は原子力発電に傾いていた
クリーンエネルギーの流れを大きく変えることに。
既にアメリカでは、電力需要増加に備えて計画
されていた原子力発電電所建設計画が、昨年来
棚上げされたり、見送られたしている。
受注に備えて具体的な打ち合わせ段階まで
進んでいた東芝にとって大きな打撃だった。
この段階では、原子力発電の安全性の問題など
ではなく、トータルコストだった。
アメリカ国内で次々と存在が確認され、開発が
進んでいる天然ガスのシェールガスの出現だ。
シェールガスの出現で、ＬＮＧ価格は大暴落し
１００万英熱量単位（mmBTU）当りで１５ドルで
あった国際相場が４ドルにまで下がったという。
原子力発電所１基の建設コストが５０００億円だと
すればＬＮＧによる火力発電所が１５００億円。
建設コストの差に加えて、ＬＮＧ、或いはシェール
ガスの低価格は、原子力に比べて火力発電の
優位さを一気に押し上げることになった。
ＮＹから数１０キロに立地する原発にもにわかに
不安が高まっており、中国以外の各国の原子力
発電離れが事故を契機に加速しそうだ。
一方、ＬＮＧ価格は、この事故で値上がりしており
１０～１１ドル／mmBTUになっている。
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