福島原発事故で放出された放射性物資が、遠く
中国にまでやって来るとの噂が不安を呼び、放射
能予防に備えて塩の買い占め騒動が起こった。
日本人は、そんなバカなことと笑っていたが、我々
日本人だって、かってオイルショックの時には
押入れが溢れるほどまでトイレットペーパーを
買い込んだ人もいたし、冷夏で米が不作の年に
米不足に備えて、コメの買い溜め騒動を経験した。
生産地にコネのある人は、こぞって米商人に早
変わりし、買い込み過ぎた人は長期保管で
変質させたり、古米で味を落としたりしていた。
あるスーパーの調査では、地震後の５日間で
飲料水は平時の３１倍も売れ、米も１０倍、カップ
麺は１４倍も売れたというが、一体どうするの。
この間に、このスーパーへの仕入れ量は飲料水が
２．５倍、米が２倍、カップ麺も２．７倍の多さで
あったというから、何も朝早くから並んで、餓鬼の
如く買い漁る必要はどこにあったのかということだ。
キッチンに水や米が積み上げられているお家の
話も紹介されていたが、何ともやりきれない気持ち。
「備えよ常に！ 備えあれば憂いなし」です。
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