宝刀のスライダーでバットに空を切らせ、悠々とベンチへ下がった。松坂が、1次ラウンド29得点のキューバを相手に6回無失点。前回大会の決勝と「同じような気持ちの入れ方で臨んだ」日本のエースが、世界一のトロフィーを掲げたマウンドで再び輝いた。
米国での調整登板ができず、中7日のマウンド。そこで考えたのは「(相手打者の)積極性を利用しよう」。シュートのような動くツーシームを多投。変化球も交え、的を絞らせなかった。最大のピンチ、三回二死一、三塁も4番ペラザを追い込むと、抜いたスライダーでタイミングを外し、見逃し三振に。8三振のうち5つを見逃しで奪い、最後まで相手の裏をかいた。
配球の妙。バッテリーを組んだ城島の意地も見えた。楽天の野村監督がリードを酷評していることを知り、いつも配球チェックを怠らない努力家は、とっておきのインサイドワークを考えていた。「配球は東京ドームと変えています。野村さんも現役だったら、1点も取られていないでしょう」。そこに“日本野球史上最高捕手”への対抗意識がうかがえた。・・・
国別国際試合チームでは、キューバが世界ランク1位なんだっけ(?)。今回の日本チームは良いなあ。星野さんは口惜しがってるんだろうなあ。星野さんは古いタイプの指揮官であり、今の世代を引っ張って行くタイプではない、という気がしますね。
韓国は強いなあ。国の勝利のために一丸となる、ナショナリズム的な、ものすごい愛国心的なまとまりというか、チーム力はすごいものだよなあ。こういうまとまりというのは何か、恐いなあ。
ソフトバンク(ダイエー)の凋落は、城島が抜けてから始まったと言っても過言ではない、と思う。やはり、伝説的名捕手、野村ボヤッキー監督の、メディアで放つブツブツもちゃんとチェックして、それを「なにくそ」エネルギーに変えてるんだなあ。すごいなあ。
スポーツも超一流はみんな、相当優れたアタマを持っている、と思えますね。それは受験の偏差値的脳味噌ではなく、実戦的なすごいアタマ。
アメリカは個人個人の能力的な、選手の実力は世界一なんだろうけど、こういうナショナルチームとなると、まとまりが出来ないのか、チーム力が発揮できないよねえ。そういう意味では韓国は恐いなあ。ナショナリズムというのは、正直、僕は怖いです。