■同じ長野県出身で総理大臣にもなった羽田孜さんと一緒に自民党・新生党・新進党と渡り歩いた後で自民党に復党した村井知事は、小沢クラッシャー代表とも行動を共にしていたことになります。復党してからは「改革の本丸」の郵政民営化を推進するために党の郵政民営化推進委員会の役員として活躍。それが突如として「民業圧迫」になるからと民営化反対を表明。自民党への復党も郵政民営化反対も、御自身の見識ではなく地元後援会の意見に従っていただけのようですから、こういう人は急に大きな権力を握ったりすると危ないのでしょうなあ。
■小泉プレスリー首相が独断で仕掛けた2005年の9月11日に実施された別名「郵政選挙」第44回衆議院議員総選挙で、「抵抗勢力」に転じた村井さんは自民党の公認を受けられず、かと言って無所属候補となって独力で選挙を戦えるパワーも無かったらしく立候補を断念しています。今度は民主党に鞍替えというわけにも行かなかったのでしょうなあ。
■支持者たちの声に応えて脱「脱ダム宣言」で旧来の公共事業依存型の政策に戻し、長野五輪を開催した時の怪しいカネの流れを解明しようとした田中知事の快挙を中断させて使途不明金を再び闇の底に消したのも村井知事ですから、政治資金の出所も何となく想像が付きます。
準大手ゼネコン西松建設の裏金をめぐる疑惑で、平成18年の長野県知事選前後、この選挙で初当選を果たした村井仁知事周辺に1000万円以上の現金を提供したと、西松建設関係者が東京地検特捜部の調べに供述していることが分かった。村井知事は26日、県庁内で報道陣に対し「何の心当たりもない」と全面的に否定。進退に関しても「(県政に)影響はなく、(任期)半ばなので全力を尽くしてやるだけ」と語った。
■情報操作と強引な誘導尋問が得意の検察から流れる「供述」情報は、時としてまったくのウソである場合もあるようですから、村井知事が全面否定を貫くのは当然でしょうが、そこに秘書の自殺という切り札が使われているのなら、あまり爽やかな話ではありません。
村井知事は西松建設との関係について、「中堅建設会社など含めて大手から相当なところまでパーティー券を買ってもらっていると思う」とした上で、「(西松関係者の)すぐに名前が浮かんでくる人は全然いない」と説明。自身の政治資金団体に関しても「団体を管理する人間は、一切の政治的行動とかかわりなくやってきた。(その人物の)許可がないと事務所の金には一切触れなかった。心配がないと聞いている」と話した。
■中堅から大手まで手広くパーティ券を売っていると正直に答えていますが、政治資金の管理方法に関しては何となくウヤムヤな感じです。伝聞の形でしか潔白を証明できないのも困ったことです。
24日に自殺した県参事の右近謙一氏(59)については、「四半世紀にわたる右近君との仕事のやり方は、『お金のことで後ろ指をさされることは絶対にしない』ということだけを厳しくやってきた。それだけは自信がある。政治家として、私ぐらいきれいにやってきた人間はそんなにたくさんいるか、との自負がある。パートナーとしてずっと一緒にやってきた右近君が、そんなところで変なことをするはずがない。人間と人間の信頼。右近君を信じる」と語った。
■根拠の無い自画自賛にも聞こえますが、裏を返せば「カネに汚い政治家はたくさんいるぞ」と言っているようなものです。自負と信頼だけで検察の追及を免れるのは不可能ですが、重要な証人の自殺という事実は鬼の検察でも渡れない深い闇を作ります。どうやら、二枚看板の逮捕起訴を目論んでいた検察が慌てて小沢代表の公設第一秘書を逮捕したのは、長野県知事の村井さんのラインが切れてしまったからのようです。検察が怖れたのは同様に小沢代表の秘書が自殺することだったと『週刊文春』は書いています。
■小泉プレスリー首相が独断で仕掛けた2005年の9月11日に実施された別名「郵政選挙」第44回衆議院議員総選挙で、「抵抗勢力」に転じた村井さんは自民党の公認を受けられず、かと言って無所属候補となって独力で選挙を戦えるパワーも無かったらしく立候補を断念しています。今度は民主党に鞍替えというわけにも行かなかったのでしょうなあ。
■支持者たちの声に応えて脱「脱ダム宣言」で旧来の公共事業依存型の政策に戻し、長野五輪を開催した時の怪しいカネの流れを解明しようとした田中知事の快挙を中断させて使途不明金を再び闇の底に消したのも村井知事ですから、政治資金の出所も何となく想像が付きます。
準大手ゼネコン西松建設の裏金をめぐる疑惑で、平成18年の長野県知事選前後、この選挙で初当選を果たした村井仁知事周辺に1000万円以上の現金を提供したと、西松建設関係者が東京地検特捜部の調べに供述していることが分かった。村井知事は26日、県庁内で報道陣に対し「何の心当たりもない」と全面的に否定。進退に関しても「(県政に)影響はなく、(任期)半ばなので全力を尽くしてやるだけ」と語った。
■情報操作と強引な誘導尋問が得意の検察から流れる「供述」情報は、時としてまったくのウソである場合もあるようですから、村井知事が全面否定を貫くのは当然でしょうが、そこに秘書の自殺という切り札が使われているのなら、あまり爽やかな話ではありません。
村井知事は西松建設との関係について、「中堅建設会社など含めて大手から相当なところまでパーティー券を買ってもらっていると思う」とした上で、「(西松関係者の)すぐに名前が浮かんでくる人は全然いない」と説明。自身の政治資金団体に関しても「団体を管理する人間は、一切の政治的行動とかかわりなくやってきた。(その人物の)許可がないと事務所の金には一切触れなかった。心配がないと聞いている」と話した。
■中堅から大手まで手広くパーティ券を売っていると正直に答えていますが、政治資金の管理方法に関しては何となくウヤムヤな感じです。伝聞の形でしか潔白を証明できないのも困ったことです。
24日に自殺した県参事の右近謙一氏(59)については、「四半世紀にわたる右近君との仕事のやり方は、『お金のことで後ろ指をさされることは絶対にしない』ということだけを厳しくやってきた。それだけは自信がある。政治家として、私ぐらいきれいにやってきた人間はそんなにたくさんいるか、との自負がある。パートナーとしてずっと一緒にやってきた右近君が、そんなところで変なことをするはずがない。人間と人間の信頼。右近君を信じる」と語った。
■根拠の無い自画自賛にも聞こえますが、裏を返せば「カネに汚い政治家はたくさんいるぞ」と言っているようなものです。自負と信頼だけで検察の追及を免れるのは不可能ですが、重要な証人の自殺という事実は鬼の検察でも渡れない深い闇を作ります。どうやら、二枚看板の逮捕起訴を目論んでいた検察が慌てて小沢代表の公設第一秘書を逮捕したのは、長野県知事の村井さんのラインが切れてしまったからのようです。検察が怖れたのは同様に小沢代表の秘書が自殺することだったと『週刊文春』は書いています。