佐久の風物詩 フナの甘露煮

2008年09月10日 | 料理
 信州佐久の秋の風物詩である「フナの甘露煮」の季節が到来した。この時期あちこちでこのフナを煮ている匂いにであう。

 甘露煮というからに、レシピ通りに作ればまさに甘露煮となる、ようは甘さ十分というわけだ。フナ1kgに砂糖が300~400gとなる。普段の私だったらこの半分がせいぜいだ。

 今年1回目のフナを炊いた。毎年楽しみにしていただいている方に送る分にしょうと、「甘いはおいしい」という父の言葉も後押しして、270gの砂糖にした。

 1時間半・・・・焦がさないように緊張して煮続けるのだ。そばにいる人よりも遠くにいる人の方が先に焦げの匂いに気がつくことが多いので、居間にいる母に「におわない?」と聞いていた瞬間・・・焦げ始めた・・・・やっぱり。

 せっかくだったのにとシュンとして、鍋ごと冷水につけて冷やす。

 翌朝・・・・そっと匂いを嗅ぎながら味見をする。オーオー成功じゃんとにんまりする。ただし甘い。

 確かに甘いと肴臭さがないから、川魚嫌いにはいいらしい。
父と晴樹ちゃんが喜びましたよ。

 でも送られた方は甘すぎると思っているだろうな。

 昨日夕方になって「フナ」と急に思い出して、マーケットへ走りました。確かに一袋はあったが、酸素が漏れていて、瀕死の状態。そうフナは生きているのを煮る残酷物語なのです。

 予約受付とは書いてあるが、「受付していません、午前中におでかけください」でした。これはもう昼休みに煮るしかない、と意気ごんでいます。

 フナにイナゴがこの佐久の健康と長生きの素という説もありますので、今年も頑張って煮ます。さすがイナゴを追い掛け回す体力はありませんが。

                           依田 美恵子

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