食の偽証と自給自足

2008年09月12日 | 日々のこと
またもや「食の偽証」騒ぎである。人の口に戸はたてられないと同様に、人の良心もまたやっかいなものであるらしい。「なんでまた・・・・」とあきれ返るばかりだ。立ち入り調査の回数を聞いても・・・・見るのは書類だけだったのだろうか、と一般人は首を傾げる。「糊の材料」だったら、直接糊の会社にと思うが、なかなか国の入札制度は何でも、資格がむずかしいから。

 国内のお米が余っているのに、なぜ輸入米か思う人が多い。これは安いからというレベルではないようだ。つい先だってWTOの会議が決着を見なかったのは記憶に新しいが、この機構がないと発展途上国などに、食料がいかなくなるということを聞いた。物が高く売れるところに、物が流れるという経済論理ではない部分を担っているらしい。それを聞いてから・・・・仕方ないかと思っていた矢先の出来事である。

 一方、何を今更というあきらめの境地の自分がいる。学生時代、授業の一端で食品の添加物を研究調査したことがあった。私は「肉に添加されている発色剤」であったが、しばらくは肉を見ても食欲がわかなかった。

 100%自給自足をする以外に、添加物も防腐剤も農薬も避けることはできない。
地球の裏からでもやって来る物を食べている限り、いや隣町の物であっても、時間差を置いて食するものには、避けて通れない。表示を見れば許可された物であっても、その数の多さに驚く。

 無農薬野菜に虫が出て、の苦情は笑える話だが、虫食いのない無農薬野菜の方がそういう意味では罪深いと思うんだけど。
 農家に嫁いで、発見したことのひとつに、無農薬では食べられる野菜ができないということだった。最低限の農薬でようやく恐る恐る虫との対面を避けつつ調理する。良く土か化学肥料付けになっているから、うんぬんの話も聞くが、門外漢の私にはよくわからない。

 いろいろ言うならば、自給自足しかないか・・・・と出来ぬ夢を語り合ってしまうのだ。
                          依田 美恵子

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