津波

静岡市清水区美濃輪町の魚屋で刺身を切ってもらっている間に友人の言った一言（人事）が気になって仕方がない。（偏頭痛が三日も続く）

「海抜0メートルで聴くTSUNAMIはどうなんだろう？」彼は笑顔で、冗談を言う。

その時、商店街に流れていた有線放送の音楽がサザンのTSUNAMI（インスツルメンタル）だったのだけど、気にした事もなかった。文系の彼のアンテナには引っかかっても、土木系の自分は完全にスルーしていた。TSUNAMIと津波はイコールでは無いけれど、声に出してみると同じなのだ。

後日、「TSUNAMI」の歌詞を読んでみた。歌詞の途中で唯一「津波」が出てくるところ。

「津波のような侘(ワビ)しさに…」

シャッターばかりが目立つ商店街は、津波が通り過ぎた後の様にも見える。清水の殆どの商店街が津波が通り過ぎた後の様に思えてくる。

「思い出はいつの日も　雨」　金曜日は今週も　雨

海抜ゼロメートルである事も、津波の危険地域である事も、言われて気が付くと落ち着かない。でも、ここに住んでいるんだから、しょんない（しょうがない）事なのだ。

　　

東海大学海洋博物館の実験モデル（写真）。一緒に見学した友人が三保半島の様に作りたいと熱弁していた。そうなると海底からしっかり作り込んでリアルなシミュレーションをしたくなるけれど、その結果自分の住んでいる地区が水浸しになったら、落ち着いて暮らせなくなりそうなので、見ない方が良いかもしれないと思った。人は都合の悪い事は、忘れる。

今の時代なら実際に作らなくてもCGで十分出来るだろうし、もう出来ていると思う。ただ、知らないだけで。



海底が沈下する事によって起きる津波実験。
実験は、海底が隆起する時もやったけれど、結果は殆ど同じ。
津波が来る前に海岸の水が引くのだけれど、小さ過ぎてよく分からない。(笑)

津波の大きさに比べて、模型の家が大きい。スケールが合っていないような気がする。






日曜日雨かなあ。良い子にしてたのに